妊娠・出産

また、B群溶連菌(GBS)の陽性反応がでてしまった!

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gbs

今3人目を妊娠中で、37週になったので出産まであとわずかです。

昨日の妊婦検診で2人目の妊娠の時と同じように、35週で検査した結果「B群溶連菌(GBS)」の陽性が出たよと医師から言われてしまいました。

 

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B群溶連菌(GBS)とは何か?

GBSは、Group B Streptococcusの略でB群溶血性連鎖球菌という細菌です。
溶血性連鎖球菌は溶連菌と略されているので、B群溶連菌と呼ばれています。

このB群溶連菌は病原性の弱い細菌なので、健康な人であれば体内で悪さをして問題を起こすようなことは少ないですが、妊娠中の場合は出産時に赤ちゃんが産道を通る時、赤ちゃんがB群溶連菌に感染する危険性があるために注意が必要です。

 

妊娠中はなぜB群溶連菌(GBS)に注意が必要なのか?

妊娠中に胎内感染してしまうと、子宮を包む卵膜に炎症を起こす絨毛膜羊膜炎になり、前期破水や早産を引き起こす可能性があります。
また出産時の場合は、産道を通ってくる時に赤ちゃんに感染して新生児肺炎や呼吸困難、髄膜炎を起こしてしまう可能性があるそうです。

なので出来る限り、赤ちゃんには感染しないように予防が必要となってきます。

 

母親がB群溶連菌を持っている場合の赤ちゃんへの影響

B群溶連菌があるといわれたお母さんは、赤ちゃんへの影響を心配されると思います。

保菌者から出生した新生児の半数近くにGBSが検出されて、その内の1%くらいが重症感染症となります。日本における新生児のGBS感染症は2000〜3000分娩に一例くらいあるといわれます。

軽い呼吸障害、ほ乳力低下などの特徴のない症状から発症し、急激に肺炎、骨髄炎、敗血症(血液の中が細菌だらけになること)に進行し発症後は4人に1人は死亡するという非常に怖い病気です。 早期治療が行われて、救命できても神経学的後遺症を残すこともあります。 生後0〜7日頃に発症する早期型とその後に発症する後期型があり早期型の方が死亡率が高いそうです。

出典:産婦人科の基礎知識 妊娠とGBS

赤ちゃんが感染して重症化すると怖いですが、その確率は低いですし、インターネット上ではB群溶連菌と言われたけど元気に出産したお母さんの口コミがたくさんあります。

B群溶連菌がいるかどうかはどのように調べるのか?

B群溶連菌は妊娠後期のおりものの培養検査によって存在するかどうかがわかります。

妊婦さんの中でも1割~2割の人が持っている菌なので特別珍しくありません。
私の場合は、2人目・3人目とも妊娠後期の膣の検査によってGBSに陽性反応が出ました。

ちなみに私がひとり目を妊娠した時(第一子の長男)は陰性でした。

 

B群溶連菌(GBS)の治療方法

私の場合は、検診で医師から「赤ちゃんにはいて欲しくない菌だから、陣痛もしくは破水をして入院になったらすぐに感染予防のために点滴入れるからね」と説明され、それまでの妊娠期間中の治療はありませんでした。

抗生剤を1、2週間内服したり膣錠で治療する場合もありますが、一度陰性になったとしてもまた再発することが多いことから、陣痛がきて入院になってから抗生物質(ペニシリン)という点滴をする方法で感染するのを防ぐ場合が多いようです。

 

私は長女の時には入院してすぐに出産になったので点滴は1回のみでしたが、次女の場合は入院から出産するまでの間が長かったので点滴がなくなると何度も新しい点滴を入れていました。

お産の時間が長い場合、針は刺したままで点滴を入れ替えるだけなのですが、トイレに行くのに点滴を毎回持っていかなければならないのはちょっと面倒でした。
とはいえ赤ちゃんを守ることが優先ですし、お産が終わればその後はすぐに外してもらえるのでそれまでの辛抱です。

 

計画的な帝王切開の場合は処置がいらない?

B群溶連菌は、産道を通る時に赤ちゃんに感染してしまう可能性があるから危険ということなので、産道を通らない場合は大丈夫なのでしょうか。

陣痛も破水もしていない状態で、計画的に帝王切開をする場合は、抗生剤を飲んだり、点滴をしたりという処置はまったく行いません。

とはいえB群溶連菌が陽性になったから帝王切開に切り替えたいと思っても、切り替えられる可能性は少ないです。

 

B群溶連菌(GBS)の対策は?

普段の生活でGBSへの対策があるかというと、これといってすごく効果のある方法はないようです。

多少効果があるとすれば、

抵抗力が落ちないように規則正しい生活をする・甘い物や炭水化物をとり過ぎない・通気性のいい下着をつける・パンティストッキングはなるべく 避ける・肛門周囲を触った手で外陰部を触らない・性交前にお互いの清潔を心がける。

出典:けんこう ~Dr.Nのレディースクリニック 第62回 B群溶連菌

ちなみに性感染症ではないので、夫婦間での感染を心配する必要はないそうです。

B群溶連菌(GBS)はあまり心配しないで大丈夫

妊娠中にB群溶連菌が見つかることは、意外にあるようです。

私も長女の時にはじめてB群溶連菌がありますと言われたときにはかなり心配でした。
でも担当医師や助産師さんに「GBSはきちんと予防の為に抗生剤を飲んだり、点滴を打てば感染することはほとんどありませんよ」と笑顔で言われました。

入院して1時間で生まれた長女の時も、14時間かかって生まれた次女の時も「点滴の効果はちゃんとあるのかな?」と不安にもなりましたが、2人とも無事に産まれてきてくれて今では元気いっぱいです。

 

とはいえ妊娠中のナイーブな時期には些細なことが不安になるのはよくわかります。

ですがちゃんとお母さんがきちんと検診に行って検査したからこそ、お産の時はしっかり点滴で予防ができます。
たとえ赤ちゃんに陽性反応が出てしまった場合も、きちんと対策ができるんだから、予防もせずに産んでしまうよりも安心できますよね。

心配事はしっかり医師に聞いて、どういう方法でお産になるのかイメージしておくと、出産のときに慌てずに済みますよ。

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