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我が家の長男は5歳児の集団検診の結果、「自閉傾向があります」と指摘されました。
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5歳児健診は発達障害の早期発見のため!?健診でひっかかった長男の話
nikodem1981 / Pixabay 私の住んでいる地域では「5歳児健診」が集団で実施されています。 厚生労働省では5歳児健診の最大の目的を「保護者が発達障害に気づく」ことにあると書かれているよ ...
発達障害の検査を受けられる場所は、医療機関や民間の施設、教育機関などがあります。
どの場所で検査をしようか悩みましたが、保育所の先生や保健師さんに相談した結果、我が家の場合は療育センターへ行くことにしました。
発達障害の疑いがある長男が、療育センターで初診日にどのような検査をしたのかを書いていこうと思います。
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療育センターの初診日の検査内容
初診日は、全部で1時間30分ほどでした。
【実際の当日の流れ】
まず最初に受付をしてから、問診票の記入がありました。
問診票では何を聞かれたのか?
問診票の内容といっても各施設によって記入する内容は違うと思いますが、私の場合は以下の内容を記載しました。
- 氏名、年齢
- 妊娠、出産時の異常の有無
- 在胎週数
- 出生時の体重
- 出産時の両親の年齢
- 子供の寝返り、ハイハイ、一人歩き、発語の時期
- 今までの入院歴、通院歴
- アレルギーの有無
問診票の内容はあくまで簡単な成育歴のみだったため、5分程度で記入し終えることができました。
その後は最初に子供だけで診察室に入室して、約10分ほど長男と先生が個別に面談をしています。
[医師と子供だけの面接]どんなことを聞かれたのか?
看護師さんが「長男君、先生に1人でご挨拶だけしようか」と診察室に連れて行き、先生と長男で10分程度話をしていました。
診療中は、私と夫は待合室でずっと待っていたので、どのような話し合いがおこなわれたのかわかりませんでしたが、先生からあとで私と夫にも診察中の長男の様子を細かく話してくれました。
実際には、下記のようなやりとりがあったようです。










このようなやり取りを、先生と長男で10分ほどしたそうです。
長男の年齢が5歳ということもあり、基本的な質問しかしていないそうです。
ここから推測されるであろう長男のことについて、家や保育所という2つの異なる環境でも具体的に楽しいことが浮かんでいるし、それを説明できている。またその楽しいことの反面、苦しいことや困ることがあるかを訪ねた時には「ほとんどない」という答えが出てきているので、おおむねこの2つの環境を楽しめているという状況が浮かぶそうです。
先生は長男に対しての印象として、5歳にしてはかなり流暢に、しっかりと自分で話をできているのではないかと感じたそうです。
その後、医師と親だけで面接をおこないました。
追記:医療機関で診察を行った結果
療育を受けるために、療育センターに行った数か月後に他の病院にて受診してます。
この時にも診察があり、病院の先生から長男に対して「なんという名前の保育所もしくは幼稚園に通っているの?」「最近嬉しかったことは何?」といった簡単に答えられるような質問ばかりをしていました。
そのほかに手先を試すような問題などもだしていました。
医療機関の先生による長男に対する評価は、「会話としては成り立っているけれども、多少一方的に話をする部分があり、また質問で聞いてもいないことを余計に喋ることがある」といったもので、療育センターの先生の結果と、少しズレがあります。
[医師と親との面接]どんなことを聞かれたのか?
長男だけの面接が終わったあとは、今度は長男に待合室で看護師さんと待っててもらい、私と夫が先生と面談しました。
面談した内容は下記のようなものです。








その後は発達も早かったのですが、3歳頃までは自分の気に入らないことにすごく癇癪を起こすようになりました。
それと年少さんくらいまでは、他の子供と遊ぶというか、遊びに入れていないなと思うことがありました。
年中さん頃からは親戚の子供や私の友人の子供と一緒に遊ぶことも出来たりして、コミュニケーションの不安はなかったものの、0か100といった考え方や、勝ちにこだわるなといったことに対して、疑問に感じることがありました。


その他にも「ちょっとどいて」が出来なかったり、気持ちの切り替えが上手くいかなかったり、イベント時に不安症状(過敏にいろいろ気にすること)がありました。
などを詳しく、30分間ほどかけて聞き取りがありました。
また今までかかった病歴や食べ物の好き嫌い、音のなどの感覚の過敏さがあるかなども聞き取りがありました。
我が家の場合は、親が困って来院したわけではなく、保育所の集団検査で指摘されて来院していることや、癇癪への対応方法、また癇癪が成長とともに短くなっているので、初診だけでは病気の有無はいえないけど、初診の様子を見た感じでいえば、病的な可能性はあまりないようです。
ただ、病気はないけど、先生としては気になることもあるのか、長男君には今のようにサポートはしていく必要がありそうですねと言われ、また自閉症があるかどうかは総合的に診るまではっきりは答えられないと言われました。
[脳のCT検査]
子供と親の先生との面談が終わってから、レントゲン室に移動しました。
便秘治療で2年以上もレントゲンを撮り続けてきた長男は、脳のCT検査を嫌がることはありませんでしたが、1分間ほど機械の台に寝転がって脳のレントゲンを撮る体験は、「少し怖かったな」と話していましたので、この検査は月齢が小さい子供にはちょっと辛いかもしれません。
当日の検査結果
初診の段階で診断名がつくこともあるそうですが、長男の場合は自閉症があるかどうかは総合的に診るまではっきりは答えられないと言われ、今後の診療方針をどうするか先生と話し合いました。
我が家の場合は、まず、子供自身が自分のことを他人にしっかり説明できる状態であること(知能の遅れはなさそう)、保育園にも普通に通えていて、本人もほとんど困っておらず、親も保育所の先生も、子供の苦手な部分をだいぶ把握できており、それに対するサポートもできていると判断され、療育センターの先生からは「当面はこのままでも良いのではないか」という話もされました。
ただし、あくまで現在の状況で大きな問題が起きていないという話であって、今後成長するうえでサポートが必要になるかもしれないので、自閉特性があるかないかをじっくり時間をかけて調べてみましょうという話になっています。
なので、次は脳波検査と臨床心理士さんによる面談とWISC-4の検査を行う必要があります。
検査をすべて受け終わった時点で、先生が長男に対する評価をまとめ、臨床心理士さんは臨床心理さんの意見をまとめて、点数をつけ、最終的には問診票やその他の結果などもみながら、総合的に自閉症かどうかの診断を行うそうです。
[会計]初診の費用はいくらか?
療育センターでは診察・検査料金が保険適用なので、乳幼児医療費助成制度により、今回は診察代がかかりませんでした。
発達障害の場合で費用がかかるようになるのは、服薬や療育をおこなうときなので、検査や診察のみで終わる場合は乳幼児医療費助成制度により無料になるようです。
ただし乳幼児医療費助成制度は、住んでいる地域により子供の対象年齢が違ってくるので注意が必要です。
初診日に必要な準備はあるのか
療育センターの予約を取る時に、簡単な家族の状況と、現在の問題点だけを聞かれ、あとは次の3つだけの持ち物を指示されていました。
・保険証
・子育て支援医療費受給資格証
普段、子供達が風邪ひいた時や予防接種をする時に、病院を受診するときと同じ持ち物です。
ただ、私はあとで「この話をし忘れた」とならないようにする為にも、前々から子供のことで相談していた保健センターの担当者から、今までの子供に対する相談内容などの経過をまとめてもらった書類と、その療育センターのサイトにあった「サポートブック」をダウンロードして、自分で記入して持っていきました。
※サポートブックとは、子供の成育歴や現状の問題点、接し方の注意点などを書くことで、子供のことを周りの人に説明するときにサポートをしてくれる役割を持つ紙のことです。決まった形式はないので、自分で作ってしまっても大丈夫です。
また病院や療育センターによっては、ホームページ上に「問診票」がダウンロードできるようになっている場合もありますので、念のため確認しておいた方が良いでしょう。
ただ長男を見てくれた療育センターの先生は、「いっさい情報がない真っ白な状態で、長男が自分のことをどこまで他人に伝えられるのか」を確認したいといった理由で、サポートブックを持って行ってもみない場合があります。
ですが、相談機関によっては子供の詳しい情報があった方が良い場合もあるようですし、使われなかったとしても子供の成育歴はほぼ確実に問診票などで聞かれると思うので、子供のハイハイや歩いた時期、しゃべり始めた時期などはまとめておいた方が、当日は焦らずにすむと思います。
追記:脳波検査を実施
後日あらためて脳波検査を受けてきました。
検査を受ける前の準備として、2点の注意点がありました。
・できるだけ子供が、検査の時間に眠くなるように早置きする
ただし検査の時間中、子供が眠くならなければ、目をつむって横になるだけでもOKと言われました。
実際に長男は、脳波検査当日どうしても眠くならず、検査室のベッドに目をつむって横たわり検査をおこなっています。
①子供と母親と一緒に検査室に入室
②子供だけベッドに横になり、そのそばのいすに母親は腰を掛ける
③子供の頭にのりのようなものをつけて、機械につながっているコードのようなものを置き、テープで固定
④部屋が暗くったら、先生が100数える間、子供は目をつむって、喋らないでじっとしている(これを3回繰り返す)。
⑤次は、子供の目の前がピカピカするけど、先ほどと同じように目をつむり、喋らずにじっとしている(母親はこの光を見ないように、注意)
⑥最後に、先生の「すって」「はいて」という言葉に合わせて、寝をつむりながら息を吸ったり、吐いたりする
この一連の流れだけですが、検査途中に目を開けてしまったり、あくびをしたりすると中断してしまうので、1時間近く検査がおこなわれていたため、長男はものすごく苦痛に感じていたようです。