冬になると「部屋の中がなんだか寒い…」と感じること、ありませんか？ 暖房をつけているのに足元が冷えたり、窓からヒヤッとした冷気が入り込んだりするのはつらいものです。特に古い賃貸住宅や木造の家では、窓やドアの隙間風、断熱不足、暖房効率の悪さなど様々な原因で部屋が寒くなりがちです。
そこで本記事では、カーテンや断熱シートで窓の寒さ対策をする方法、床や壁の冷え対策、暖房器具の上手な使い方の工夫、そして賃貸でもできる寒さ対策グッズ活用術など、冬の部屋を暖かくするアイデアを幅広く紹介します。「寒さ対策 部屋」でお探しの方が今日から実践できる内容ばかりですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
.暖房をつけているのに、どうして部屋ってこんなに寒いの？どこを対策すればいいのか分からない。
くらしの手帖その気持ち、すごくよく分かります。部屋の寒さは“どこから冷気が入っているか”を見つけるだけで、ぐっと改善できますよ。
この記事では、今日からできる寒さ対策と、私が実際に愛用しているアイテムも紹介していきますね。
この記事でわかること
- 部屋が寒くなる原因と寒さ対策の基本ポイント
- 窓・玄関・床など場所別の具体的な寒さ対策方法
- 暖房器具や寒さ対策グッズを活用して部屋を暖かくする工夫
- 賃貸住宅や一人暮らしでもできる手軽な寒さ対策アイデア
部屋の寒さ対策の基本ポイント
まずは部屋が寒くなってしまう原因を知り、効果的な寒さ対策の基本を押さえましょう。部屋の冷えは主に「外からの冷気の侵入」と「室内の暖気の流出」で起こります。特に窓や玄関ドア、床下などは冷えの大きな原因となるため、重点的に対策したいポイントです。
この章では、部屋の各所でできる基本的な寒さ対策について紹介します。ちょっとした工夫で暖房効率が上がり、快適さが変わってきますよ。
窓の寒さ対策：断熱と隙間風をシャットアウト
部屋の中で最も熱が逃げやすいのが窓です。薄いガラス1枚だと外の冷気が伝わり、暖房しても室温が下がりやすくなります。そこで窓周りの寒さ対策は必須です。
- 可能なら内窓や二重窓を設置する（高い断熱効果で冷気を大幅減）
- 窓ガラスに専用の断熱シートやプチプチを貼って熱を通しにくくする
- 窓枠の隙間に貼る気密パッキン・隙間テープでわずかな風もシャットアウト
- 厚手で長めのカーテンや断熱ブラインドを使い、窓際の冷気を遮断する
これらの対策で「窓からの底冷え」がかなり緩和されます。実際、筆者宅でも窓にプチプチシートを貼ったところ、窓辺の冷気が和らぎ暖房効率が上がりました。ただし窓をしっかり塞ぐ分、朝晩にはガラスに結露が発生しやすくなる点に注意が必要です。こまめに換気したり水滴を拭き取ったりして、カビ予防も忘れないようにしましょう。
窓の結露対策については窓の結露を防ぐ方法を別記事で詳しく紹介しています。
玄関・ドアの寒さ対策：隙間を埋めて冷気を遮断
玄関ドアや部屋の出入り口のドア周辺から入る隙間風も、部屋を寒くする大きな要因です。ドアの上下や側面にわずかな隙間があると、そこから冷たい外気がスースーと入り込んできます。特に玄関は外に直接つながるため注意が必要です。
くらしの手帖筆者も以前、玄関にロングカーテンを取り付けたところ、冷気の流入がかなり改善しました。
- 玄関ドアや部屋扉の枠に隙間テープを貼り、光が漏れる隙間を塞ぐ
- ドア下部に布製のドラフトストッパー（隙間風ブロッカー）を差し込んで冷気をシャットアウト
- 玄関と部屋の間に厚手のカーテンを吊って簡易的に仕切り、冷気の侵入を防ぐ
- 使っていない部屋や廊下との扉は常に閉め、暖かい空気が逃げないようにする
ドア周りのちょっとした工夫で部屋全体の温まり方が変わります。特に玄関にカーテンを付ける方法は賃貸でも簡単にでき、冬場の冷気侵入を大幅に減らせるおすすめの対策です。隙間風を感じている方はぜひ試してみてください。
床の寒さ対策：足元から暖かくする工夫
床から伝わる「底冷え」も見逃せません。暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまる性質があるため、何も敷かれていないフローリングの床は足元が冷えがちです。そこで、床には暖かい素材を敷いて対策しましょう。
- 厚手のカーペットやラグを床に敷き、直接触れる面を減らして底冷えを防ぐ
- アルミシートや発泡マットなど床用の断熱シートを下に敷き、地面からの冷気を遮断する
- クッション性のあるジョイントマットを敷き詰めて床全体を覆い、防寒＋防音効果も期待
- スリッパや厚手のルームソックスを履いて足元を直接暖める
床の冷たさ対策をするだけで体感温度はかなり変わります。小さなことですが、冬は床に座ったり寝転んだりしないようにするだけでも違いますよ。どうしても床から冷える場合は、思い切って床暖房を導入する方法もありますが、リフォームが難しい賃貸では上記のような敷くだけの対策がおすすめです。
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暖房効率を上げる空気循環と湿度管理
部屋全体を効率よく暖めるには、暖房機器に頼るだけでなく空気の流れや湿度にも気を配りましょう。
また、室内の湿度にも注意しましょう。空気が乾燥していると体感温度は下がり、同じ温度でも寒く感じてしまいます。加湿器を使って湿度を適切に保つと体感温度が上がり、エアコンの設定温度を上げなくても暖かく感じられます。
一般的に冬場は湿度40〜60%くらいが快適と言われます。例えば室温20℃でも湿度20%だと肌寒く感じますが、50%前後まで上げればかなり暖かさを感じられるでしょう。
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空気循環と湿度管理のポイント
- エアコンやストーブの前に物を置かず、熱が部屋中に広がるようにする
- サーキュレーターや扇風機で天井付近にたまった暖かい空気を下に送る
- 加湿器で湿度を50%前後に保ち、体感温度を下げない（結露しすぎにも注意）
- ガスや石油ストーブ使用時は適度に換気を行い、一酸化炭素中毒を防ぐ
これらを実践すると、同じ暖房でも部屋がより早く均一に暖まるようになります。加湿しすぎて窓に結露が増えた場合は、先述のように換気や除湿も取り入れてバランスをとりましょう。
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寒さ対策で部屋を暖かくする実践アイデア
基本的な部屋の寒さ対策を押さえたところで、ここからはさらに快適さを上げる実践的なアイデアを紹介します。暖房器具の使い方や選び方を工夫したり、こたつや電気毛布といったアイテムを活用したりすることで、寒い部屋でも驚くほど暖かく過ごせるようになります。
また、室内での服装や寝具の工夫、100円ショップで手に入る便利グッズの活用など、お金をかけずにできる寒さ対策もあります。賃貸アパートで大掛かりな改修ができない方や、一人暮らしで予算を抑えたい方でもすぐに試せる方法ばかりなので、自分に合ったアイデアをぜひ見つけてみてください。
暖房器具を賢く使って効果アップ
エアコンやヒーターなどの暖房器具も、ちょっとした工夫で暖まり方が変わります。まず、エアコン（暖房）の設定温度は必要以上に高くしすぎないようにしましょう。高温設定にすると電気代が跳ね上がりますし、部屋全体を温めるのに時間がかかります。
補助的な暖房器具も上手に使いましょう。例えばスポット暖房として小型のセラミックヒーターや電気ストーブを足元に置けば、部屋全体の温度を上げなくても体の周りだけ暖めることができます。
ただし石油ストーブなど燃焼系の暖房を使う場合は必ず換気が必要ですし、電気ストーブも長時間同じ場所で使うと火災のリスクがあります。暖房器具の使用時は取扱説明書を守り、安全面にも十分配慮しましょう。特にカーテンや布団など燃えやすいものはヒーターの近くに置かないよう注意が必要です。
また、お使いの部屋に合った暖房器具選びも大切です。例えば広いリビングにはパワフルなエアコンやファンヒーター、小さい部屋ならパネルヒーターやオイルヒーターでも十分など、部屋の広さ・構造によって適した暖房があります。
今お使いの暖房で「どうも暖まりにくいな…」と感じる場合は、思い切って別の暖房器具を検討してみるのも一つの手です（※石油ファンヒーターやガスファンヒーターは即効性が高く暖かいですが、換気や設置スペースの確保が必要です）。
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こたつ・電気毛布の活用で節電しながら暖かく
一般的に8畳用エアコンで暖房運転した場合、1時間あたり約20円前後の電気代がかかると言われます。それに対し、こたつは1時間あたり約2.5〜3円、電気毛布は約1〜2円程度とエアコンより約4分の1の電気代で済む計算になります。
ただしこれらの数値はあくまで目安です。実際の電気代は機種や設定温度、使用状況によって変わるので、正確な情報は各製品の公式サイト等で確認してください。
部屋全体の温度は多少低くても、こたつに入っていれば上半身以外はぽかぽかですし、就寝時も電気毛布1枚あれば布団の中は快適です。エアコンやストーブを弱めにして、その代わりにこたつ・電気毛布で体を直接温めるようにすれば、暖房費の節約につながります。
実際、筆者も夜はエアコンを切って電気毛布だけで寝ていますが、朝まで寒さで起きることなく快適に過ごせています。電気毛布の電気代は他の暖房よりかなり安いので、うまく活用して冬を乗り切りましょう。
室内の服装・寝具を工夫して寒さ対策
特に首・手首・足首の「冷えやすい三首」を温めると体全体がポカポカしやすいです。例えばネックウォーマーやレッグウォーマー、指なし手袋などを付けるだけでも効果があります。靴下も厚手のものやルームソックスを履いて足元から冷えないようにしましょう。
また、部屋着の素材にもこだわると快適さアップです。フリースやボア素材のルームウェアは軽くて暖かく、冬の部屋着に最適です。筆者も冬場はフリースパジャマにモコモコ靴下という格好で過ごしていますが、それだけでかなり暖房に頼らずに済んでいます。
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このように衣類や寝具で体を冷やさない工夫をすれば、部屋の気温自体は多少低くても意外と平気なものです。ただし室温があまりにも低いと健康に影響が出る恐れもあります。特に夜間や就寝中は体温が下がりやすいので、無理せず適度に暖房も使ってくださいね。
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100円グッズ活用などお金をかけない寒さ対策
「できるだけお金を使わず暖まりたい！」という方にとって、100円ショップの防寒グッズは強い味方です。最近はダイソーやセリアなどでも様々な寒さ対策アイテムが手に入ります。例えば窓用断熱シートやすきま風防止テープも100円ショップで安く売られていますし、貼って剥がせる断熱パネルや隙間塞ぎクッションなども手軽に揃います。
また、アルミ保温シートは大判のものが数百円程度で買えますので、床や壁に貼ったりカーテンと窓の間に挟んだりと使い勝手抜群です。他にもプチプチ（気泡緩衝材）は包装用のもので代用できますし、厚手カーテンの代わりに安いブランケットや布をカーテンレールに吊るして即席カーテンにするといった工夫もお金がかかりません。
段ボールも侮れず、窓の形に切ってはめれば簡易的な二重窓のように冷気を防げます（見た目は少々難がありますが…）。発泡スチロール板を窓にはめたり、使い捨てカイロを布団に入れるなど、ちょっとしたDIYとアイデアで驚くほど暖かく感じられます。
これらは安価な分効果もそれなりですが、組み合わせれば馬鹿にできません。例えば「窓にプチプチ＋床にアルミシート＋厚着をする」というように複数のプチ対策を積み重ねると、何もしない場合と比べて格段に暖かくなります。費用を抑えたい学生さんや一人暮らしの方は、まずは家にあるもので工夫できないか考えてみると良いでしょう。
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賃貸でもできる寒さ対策のポイント
持ち家と違い、賃貸住宅では自由にリフォームできないため寒さ対策に限界がある…とあきらめていませんか？
確かに壁に穴を開けて断熱材を入れたり、窓をペアガラスに交換したりといった本格的なことは賃貸では難しいです。しかし逆に言えば、本記事で紹介してきた寒さ対策アイデアの多くは賃貸でも問題なく実践できます。
賃貸で寒さ対策するポイント
- 原状回復可能なアイテムを使う（貼って剥がせるシート、穴を開けない内窓キットなど）
- 大掛かりな工事不要で設置できるグッズを活用（つっぱり棒式の間仕切りカーテンなど）
- 電気毛布やカーボンヒーターなど、省スペースで導入しやすい暖房器具を取り入れる
- 隙間風や結露など、物件特有の弱点に応じた対策を重点的に行う
要するに「貼る・敷く・吊るす」といった簡単施工の対策をフル活用すれば、賃貸でもかなり寒さを和らげられるということです。私も以前、築年数の古い賃貸アパートに住んでいた際は、ありとあらゆる隙間にテープを貼り、窓という窓にプチプチを貼って乗り切りました。
その甲斐あってか真冬でも室温10℃以下になることはなく、光熱費もそれほど極端には上がりませんでした。賃貸だからといってできることは沢山ありますので、工夫して冬を乗り越えましょう。
まとめ：部屋の寒さ対策で冬を快適に過ごそう
部屋の寒さ対策について、考えられるアイデアを一通りご紹介しました。ちょっと盛りだくさんになってしまいましたが、ご自身の部屋に合いそうな対策は見つかったでしょうか？
私たちくらしの手帖も、読者の皆さんが冬を暖かく健康に過ごせるよう願っています。部屋が暖かくなるとホッと心まで安らぎますし、寒さを気にせず趣味やリラックスタイムを満喫できますよね。
ぜひ今日からできる寒さ対策で、ご自宅の部屋を快適な空間にしていきましょう！そして、どうしても寒いときは無理をせず暖房をつけて体調・安全第一で冬をお過ごしください。
寒い季節でも工夫次第で快適さはアップできます。皆さんもこの「部屋の寒さ対策」を実践して、暖かい冬の暮らしを楽しんでくださいね。
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