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子供が溶連菌感染症にかかり、授乳中の私にもうつってしまいました

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先週、長男が急に38度の熱を出しました。
食欲もあるし、元気もあるから様子を見ていましたが、夕方になると40.1度まで体温が上がってしまいました。

かかりつけの小児科に行ったところ先生からは、これは「溶連菌感染症」だねと言われ、溶連菌感染症は子供がかかったのは初めてなので、どのように看病すればよいかわからず、病院で先生から説明を受けてきました。

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溶連菌感染症とは

溶連菌は、溶血連鎖球菌という細菌(バイキン)の略称です。

この菌は普段から皮膚、のどなどによく存在するバイキンですが、主にのどに感染して、時に急性扁桃腺炎などを引き起こし、高熱を出します。

主な症状

代表な症状としては、38~39度の発熱、のどの痛み、舌にイチゴのようなブツブツ(イチゴ舌)があげられます。
その他にも頭痛、腹痛、嘔吐、リンパ節の腫れ、発疹などが見られ、風邪と間違えやすかったりします。

ですが特に大人の場合は症状がまったくなくても感染している場合もありますので、そういった場合は発見が遅れます。

【今回出た症状】

  • 長男の場合・・・38度の高熱から始まり、40度まであがった後、のどが赤くなりました。
    主な症状:高熱
  • 私(母親)の場合・・・微熱と全身のだるさ、のどの強い痛みから始まり、その後38度まで熱があがりました。
    主な症状:のどの痛みと高熱

発症しやすい年齢は3~10歳(15歳という場合もある)で、特に4~6.7歳に多く見られるので主に子供がかかりやすい病気です。

どのような検査でわかるのか?

長男の場合はまずは普段通りの診察で、発熱があるか、咳や鼻水などの症状があるかを確認後、聴診器で腹部、背中の確認、耳の中やのどの赤みや腫れなどを確認して、「溶連菌の可能性があるな」と言われました。

感染の疑いがあったので、その後に続いて実際に溶連菌にかかっているかの検査をする為に、検査キット(大きな綿棒みたいなものでのどの粘膜をこする)を行いました。

検査結果待ちとして待合室で5分くらい待ってから、すぐに陽性と判定されましたので、検査は特別痛みもなくすぐに終わります。

治療法

陽性反応が出たら、抗生物質が処方されました。

溶連菌感染症の場合は治療の為に抗生物質を飲ませますが、効きめが早く、長男の場合は薬を飲ませた次の日にはもうすっかり体調も良くなり、熱も36度台まで下がり、いつもどおりに戻りました。

 

注意しなければならないのですが、溶連菌感染症の場合は抗生物質によってすぐに効果があらわれて良くなりますが、先生が処方した薬を絶対に自己判断でやめてはいけないそうです。
先生によると一定期間きちんと抗生物質を忘れずに飲み切らないと、一時は症状が良くなってもまた発熱して病気がぶりかえってしまったり、時にはリウマチ熱や急性糸球体腎炎など重症化してしまう可能性があって危険だそうです。

なので必ず溶連菌を完全に退治するためにも、先生に指示された分は飲み切ってください。

【今回処方された薬】

  • フロモックス小児用細粒 100㎎ 1.6g 10日分(毎食前)
    溶連菌に対する抗生物質

(※長男が便秘治療で飲んでいる「酸化マグネシウム」と相性は悪いので、一緒に飲まないようにと指示がでていて、10日間だけは酸化マグネシウムを中断していますが、他に薬を飲んでいる人は必ず薬剤師さんに確認しておいた方が良いですよ)

  • カルボシステインシロッブ 10ml 4日分

授乳中の服薬

長男が溶連菌感染症にかかった後、私も同じように溶連菌にかかり、同じように抗生物質の「フロモックス」が処方されました。
先生には子供(第三子の次女)が生後10か月近いこと、夜間のみの授乳なので飲んでも大丈夫だと言われましたが、薬剤師さんが言うにはできれば抗生物質を飲んでいる10日間だけは母乳をやめて粉ミルクに変えた方が良いと言われました。

抗生物質が母乳を介して赤ちゃんにいってしまい、お腹がゆるくなってしまう可能性があるそうです。
ただ先生にきちんと話をしているのであれば、問題はないでしょうと言われましたし、どうも他の病院では赤ちゃんに影響の少ない薬を出してもらった人もいるようですので、あんまり気にせずにきちんと薬を飲んで治してしまいましょう。

私も授乳中に薬を飲むことに抵抗がありましたが、他の人に感染する方が怖かったので、薬を飲み、ミルクを飲まないときは授乳をしました。

溶連菌感染症は赤ちゃんはかかりにくい病気のようですが、絶対にかからない病気ではありません。
まずはしっかり感染を抑えるためにお母さんが元気になるのが先決ですね。

保育園・幼稚園へいつから登園していいのか

溶連菌感染症は、学校保健安全法の第三種感染症として位置付けられています。
その他にも、「2012年 改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン」によれば、登園の目安として

抗菌薬内服後24~48時間経過していること
ただし、治療の継続は必要

出典:厚生労働省 2012年改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン 50ページ

とされていますし、私自身も先生から抗生物質を飲んで24時間経過したら感染する確率は下がるから、その後は体調が良ければ保育園へ登園させてもいいよと言われました。
感染を拡大させない為にも感染が判明した日とできたら次の日は休ませた方がいいようです。

 

溶連菌感染症は薬での治療が重要となっていますので、登園は比較的に早く出来ても、薬を飲む期間は長いので(先生にも10日間は忘れずに抗生物質を飲ませるように言われてます)、必ず薬を本人や保育所・幼稚園の先生に渡し忘れないように注意してください。

看病している親や兄弟姉妹間の感染に注意

溶連菌は子供だけでなく大人も感染します。
感染経路は飛沫感染なので、咳やくしゃみなどによって簡単にうつってしまいます。

身近にいる兄弟姉妹は特に感染しやすく、親も感染率が高いようです。
まぁ親子は接触している期間が長いので、当たり前といえば当たり前かもしれませんが、

溶連菌の感染率は兄弟間では約50%、親子間では約20%との統計もあるくらいです。

出典:溶連菌辞典 家族間でうつる溶連菌

感染率がかなり高いですね。
2歳未満でかかることは少ないようですので、9か月の一番下の次女はかかる可能性が低いようですが、もうすぐ3歳になる長女は危険性大。

 

と思っていたら、母親である私が翌日溶連菌を発症しました(笑)
体がだるいなと思って熱を測ってみると37度だったのですが、つばを飲み込むのも辛いくらいのどが痛く、扁桃腺が腫れていました。
数時間後には38度を超える高熱に変わり、動くのもやっとで、病院で子供と同じように検査を受けたら溶連菌感染症の陽性反応が出来ました。

溶連菌は感染症ですので、看病している親や兄弟、姉妹に移さない為にも、出来るだけ早く抗生物質を貰って飲ませてその日は休ませてしまいましょう。

参考までに2人目・3人目の妊娠中に私自身が溶連菌にかかった経験がありますが、妊娠中はかなりナイーブになりやすい時期です。
あまり心配しすぎてストレスになるよりは早く先生に相談してみることをおすすめします。
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感染予防のために

まずは抗生物質を飲んで24時間経過すれば感染力はだいぶ減りますので、その間は出来る限り家族に近寄らず寝ていてもらいましょう。

家族は手洗い、うがいをこまめにしてくださいね。

 

参考までに長男、私とともに溶連菌に感染した後、夫ものどが痛いと言っていたので病院に行ってもらいましたが結果は陰性でした。
それでも溶連菌に感染しないようにと予防の為に抗生物質が4日間出て、飲み切るように言われましたので、必要であれば先生と相談してみてください。

溶連菌感染症は完治確認のためもう一度病院へ

通常は体調が良くなればそれで病院に行くことはありませんが、溶連菌感染症の場合は薬を飲み終えたら病院にもう一度行く必要があります。

10日~2週間薬を飲み終えたら、2~3週間後に病院で一度尿検査を受けて急性腎炎の有無を確認し、無ければようやく治療が完了することになります。

抗生物質が処方されると溶連菌感染症からの回復は早いのですが、完全に完治するまでは時間がかかります。
それでも自己判断せずに、きちんと最後まで治療をするように気を付けましょう。

我が家も2週間後に私も長男も完治しているか検査するために、再度病院に行きました。

尿検査の結果、長男は問題なしで完治。
私は尿に出血が±と反応が出ましたが、女性は性器が近いので出血反応が出る場合もあるということで、熱も下がり元気になっているのであれば問題ないでしょうということで、溶連菌感染症はようやく完治となりました。

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