妊娠・出産

妊娠中の便秘に注意!止まらない体重増加の理由

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つわりが終わると食欲が出てきて、それに比例するように体重が増え続けていませんか?

私は3人目の妊娠5か月のとき、1か月で体重が2.5kgも増えてしまい、産婦人科の先生に「急激に太りすぎ」と怒られて帰ってきたことがありました。

 

体重を減らすことはできなくても、なんとか今の体重をキープするよい方法がないか調べていたところ、体重が増加する原因として「便秘」があることを知りました。

 

私は3人目の妊娠5か月のとき便秘中で、2~3日に1回便が出るのが普通になり、酷い時は4~5日便が出なくてお腹が苦しかったことがあります。

最初は「たかが便秘」と気にもしないかもしれません。
食べ過ぎないように気をつけていても体重が増加し続けていると、なんとなく気持ちもイライラしてきます。

少しでもお腹も気持ちも楽になるために、そして体重増加を抑えるためにも「妊娠中の便秘の解消方法」を考えてみました。

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妊娠中は便秘になりやすい

妊娠中は便秘になったり、便秘と下痢を繰り返したり、まれに今まで便秘だった人が急に快便になったりと体に変化が起こりやすいようです。

妊娠中に便秘になるという人は多く、たくさんの妊婦さんが便秘を経験しているようです。

 

妊娠中は、なぜ便秘が起こりやすくなるのでしょうか?

主に4つ原因が考えられます。

妊娠中の便秘の原因

  1. 妊娠中の体の変化
  2. 運動不足
  3. バランスの悪い食生活
  4. ストレス

 

原因1:妊娠中の体の変化

妊娠初期は黄体ホルモンが増えることで腸の動きが悪くなり便秘が起こりやすいようです。
また妊娠中期から後期になると子宮が大きくなることで、腸管を圧迫してしまい便秘を起こします。

 

原因2:運動不足

妊娠中はつわりで苦しくて動けなかったり、つわりが終わると今度はお腹が大きくなって動きにくくなるので運動量が減る一方です。

そして運動量が減ると、まず体の筋肉量が減ります。
そして筋肉量が減ると、今度は基礎代謝が減ります。

とくに腹筋の筋力が弱まることで、さらに便秘になりやすくなるのです。

原因3:バランスの悪い食生活

つわりの時期は本当につらく、食べられるものを食べるしかありません。

そのためにつわりの間は栄養バランスが悪くなってしまうことで腸の働きを悪くしてしまいます。

原因4:ストレス

妊娠中は黄体ホルモンの働きによって、イライラしたり、憂うつな気分になるのでストレスがたまりやすい時期です。

妊娠中にわけもなくイライラしたり、泣きたくなったりします。
私も夫に八つ当たりしたり、家を飛び出したりしてかなり情緒不安定になっていたこともあります。
このストレスも便秘と関係しているのです。

 
ストレスを溜め込むと、腸の運動が悪くなり、便秘になってしまうことがあるようです。

妊娠中における便秘の悪影響

妊娠中、便秘になりやすいことはわかっていただけたと思います。

では妊娠中に便秘になると、体にどのような影響があるのでしょうか。

便秘による赤ちゃんへの影響

妊娠中のお母さんの便秘は、お腹の中の赤ちゃんに対して直接的な影響はほとんどないので心配しなくてよいと考えられています。

しかし妊娠後期になって便が溜まってしまうと、赤ちゃんが子宮の中で少し窮屈に感じたり、排便時にいきむことで赤ちゃんに負担がかかってしまう可能性があります。

 

そして一番お母さんの便秘が悪影響と感じるのは、赤ちゃんはお母さんからの腸内環境を受け継ぐという報告です。

新生児の腸管内には出生後早い段階で、母親の腸管由来のビフィズス菌が複数種類受け継がれていることが明らかになりました

出典:Yakult 「母親の腸管内のビフィズス菌が新生児に受け継がれることを証明  ~ 欧州における試験から得られた新たな知見~」

 

参考までに、我が家の長男が現在便秘治療中ですが、子供の便秘を改善するのにかなりの期間通院を続けています。

長男の出産時に私の腸内環境が良好な状態でなかったから、長男は便秘になってしまったと断言はできませんが、可能性は捨て切れません。後悔先に立たずです。

これから出産を迎えるお母さんは、良好な腸内環境の維持をオススメします。

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便秘と体重の関係

慢性的な便秘でなければ、便秘になったからといってもそれほど体重は増えません。

便の重さは大人の1回分が100~200g程度と言われています。

 

単純に考えると、1週間便秘が続けば100~200×7回=700~1400gとなり、1kg前後の便が体の中に残ってしまう計算です。
2012年1月17日「たけしのみんなの家庭の医学」という番組で、便秘の人の便の重さを測っていましたが、この時に測った人達も体の中に推定1kgほど溜まっていましたので、便秘を改善することでその分の体重を減らせます。

参考リンク:みんなの家庭の医学 コミコミクリニックアーカイブ「【便秘の真実】脳が原因の便秘があった!」

 

そして便秘は単純に便の重さ分だけ体重が増えるわけでなく、太りやすくしてしまうというデメリットもあります。

腸は体の中で、毒素が一番溜まりやすい場所です。

通常は体内の75%の毒素は便として、体の外に排出されるのです。

 

ですが便秘になってしまうと、体の中から便を排出できずに毒素が体内に残ってしまいます。
すると血行が悪くなったり、冷えが出てきたりします。

 

そして便秘になれば、通常より長い時間栄養分が体内に存在するので栄養や水分を多く吸収してしまうので、新陳代謝が下がり脂肪もつきやすくなるのです。

 

便秘と痔

妊娠中に便秘が続くと、痔になるケースがあります。

私は妊娠中に気づきませんでしたが、2人目を出産した後すぐ助産師さんから「今まで痔がありましたか」と聞かれて、痔だったことがわかりました。

妊娠中に便秘が続き、排便するときに力を入れたり、長時間座る姿勢を続けることで、肛門に負担がかかってしまうことが原因にあげられます。

 

妊娠中や産後の痔というのは、珍しいことではありません。
普通に産婦人科の先生や助産師さんに相談すれば対応してくれますが、妊婦の私としては「ちょっと痔が・・・」と話をするのは、結構恥ずかしかったです。

できれば痔にならないように、便秘を治しておきましょう。

 

参考までに、出産時に痔を悪化させないようにする為のポイントは下記の記事に少し載せてありますので、興味がある人はのぞいてみてください。

産後の痔にならないために注意すべきこと

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妊娠中のひどい便秘は医師に相談

個人的には妊娠中にひどい便秘になってしまった場合は、放っておくよりも、きちんと産婦人科で薬を貰って飲むことで、便秘を改善するほうがよいと思います。

 

当たり前ですが産婦人科の医師は、妊婦さんが便秘になっても、薬を出すしかしません。
薬が効かないと訴えても、薬を変えてくれるか、薬の量を増やす程度でしょう。

 

時には「自分で薬の調節して飲んで」と言われる場合もあり、このまま薬を飲んでいても大丈夫なのかと不安になったり、効果がなくてお腹が苦しいという人もいるでしょう。

 
便秘になった時に、産婦人科で処方される薬はどのようなものがあるのでしょうか。

「酸化マグネシウム」

  • 「酸化マグネシウム」・・・マグミット、マグラックスと呼ばれる薬も同じ酸化マグネシウムを主成分としていて、酸化マグネシウムのあとに同じような成分で作られた後発医薬品です。

「酸化マグネシウム」は、私が妊娠中に便秘になった時、産婦人科で処方された薬です。現在長男が便秘治療のために飲んでいる薬でもあります。

「酸化マグネシウム」は便の水分量を増やして便秘を改善するための薬で、便秘薬の中でも副作用が少なく安全性が高いと言われています。

ただ安全性が高い分、即効性のある下剤に比べてすぐに効くことはありません。

 

その他にも、妊娠中の便秘薬として「ラキソベロン」などが処方されることもあります。

妊娠中に便秘薬を飲んでいいのか

「妊娠していることがわかっている医師」に処方される便秘薬は飲んでも大丈夫と薬局の人から説明がありました。

市販薬は安全のために避けた方がよいですが、どうしても飲む必要がある場合は、必ず医師に確認してから飲んだ方がよいです。

 

とはいえ産婦人科で処方される薬は安全性が高いと言っても、大事な赤ちゃんがお腹にいる状態で積極的に薬を飲みたいとは思いませんよね。

妊娠中の便秘を自然に改善する方法

便秘を放っておくよりは、きちんと産婦人科でもらった薬を飲んで便秘を改善した方がよいということはわかりますが、できたら薬に頼らず快便生活をおくれるように自分でできる方法をまとめてみました。

 

食事内容を見なおす

便秘になると最初に考えるのが、「食事の内容の見直し」だと思います。

食事内容は、水分や食物繊維を多くとることだったり、発酵食品などが便秘に効果があるといわれています。
便秘に効果があるいう食品ばかりをとるのではなく、まずはバランスよく食べる方が大事です。

 

バランスよく食事をしたうえで、医師 薬剤師 栄養士の便秘予防の共通認識としては、

1、規則的な食事
2、便意は我慢しない
3、食物繊維をとる
4、水分をとる

出典:大腸肛門病クリニック 医療法人社団 石田外科「便秘外来」

 

1、規則正しい食事
2、水分はしっかりとる
3、食物繊維もたっぷりとる
4、適量の油も必要
5、酸味や香辛料で腸に刺激を

出典:一般社団法人 三重県薬剤師会 「便秘の食事療法」

 

1、朝起きたらコップ1杯の水を飲む
2、朝食をしっかり食べましょう
3、食物繊維をたくさんとりましょう
4、ビフィズス菌で腸の働きを活発にしましょう
5、腸を刺激する食品を活用しましょう
6、朝決まった時間に排便習慣をつけましょう
7、毎日規則正しい生活をしましょう
8、「けいれん性便秘」の食事は例外です

出典:公益社団法人 千葉県栄養士会 「便秘の予防と食事」

 

便秘には「朝食をしっかりとる」「水分」「食物繊維」がよいという結果でした。

 

運動をして排便力をつける

食事内容を見直した後、次に考えたのが、運動をすることで、溜まった便をしっかりと押し出してあげることです。

 

日常生活の中でこまめに身体を動かしましょう。筋肉が弱くなるといきむ力も弱くなり、便秘によくありません。 意識的な腹式呼吸も筋肉を鍛えます。

出典:上野外科胃腸科病院 「便秘について」

 

ウォーキングなどの適度な運動は、血流をよくして腸の動きを活発にし、便秘解消の助けとなる効果があります。
また、腹圧を高めるために腹筋を鍛えることも重要です。腹筋がある程度強くなれば、排便する力も強くなるからです。

出典:有限会社コスモ 守谷ふれあい薬局 絹の台ふれあい薬局「便秘について」

 

よく便秘になった時は、お腹周りを「の」の字でマッサージをしてあげると腸を刺激して便秘に効果があると聞きますが、妊娠中はむやみにお腹を触れて、赤ちゃんに影響を与えてしまわないか心配ですよね。

 

となると妊娠中、安全かつ簡単にできるのは「複式呼吸」と「ウォーキングなどの適度な運動」となります。

 

適度な運動と言われても、妊婦だと「どのくらい運動すればよいの」と疑問になるかもしれません。

私は助産師さんに「どのくらい運動していいか」を聞いてみたら、「妊娠中の運動量がどのくらいがよいかは個人によって違うけど、疲れたなと感じるくらいまでは運動をしていいよ。そのかわりに疲れたらしっかり休んでね」と言われました。

そして臨月になると今度は、「毎日1~2時間ほどウォーキングしてね」と言われました。

 

病院によっても妊娠中の運動を薦めているところと、無理して運動はしなくてよいというところと意見が分かれますし、運動をたくさんしたからといって便秘が改善しない場合もあります。

 

私の場合は、「食事」「運動」に加えて、生活リズムを整えたり、しっかりと睡眠をとるように気を付けたりしたものの、便秘が解消されることはありませんでした。

 
ここまでやっても便秘が改善しないようなら、便秘解消を他の方法でサポートしてもらうのも一つの手です。

妊娠中の便秘解消お助けアイテム

妊娠中の便秘に効果にも定評のあるアイテムをまとめてみます。

するっと抹茶

おつうじ屋から出ている商品で、下剤成分にたよらずに水溶性食物繊維自然素材だけを厳選して作られた抹茶です。
水に溶けるタイプの「水溶性食物繊維」のグア豆が主成分で、その他に桑の抹茶とてん菜糖だけで作られている為、人工甘味料・防腐剤・着色料・添加物・保存料などは一切使われていません。
なので妊娠中でも安心して飲むことができます。

下剤成分のように無理やり出すのと違い、腸の中の弱酸性を目指していて、本来の自然に排便する力を取り戻せるように腸内環境を変えてくれて、なおかつ女性や妊婦さんに嬉しい天然のビタミンやミネラルが入っています。

 

私自身も「するっと抹茶」の評判が気になって試してみましたが、最初の数日間は効果がなかったものの、使い始めて1週間後から効果が見られ便秘を解消することが出来ましたので、効果はありました。

ただこの「するっと抹茶」は、下剤のような即効性がありません。

飲んでからすぐに便秘が解消する人も多少いるようですが、しばらく続けないと効果が感じられない可能性があります。

味にクセはありませんが、お湯や水で溶くだけだとすぐに飽きてしまいます。
牛乳に混ぜて抹茶ラテにしたり、料理に混ぜて使う方がよいことと、お値段が1か月で6,000円前後と高いのが難点です。

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カイテキオリゴ

次は日本一売れているオリゴ糖と呼ばれる「カイテキオリゴ」。
複数のオリゴ糖を組み合わせ独自の「EOS理論」にもとづいて作られたオリゴ糖の為に、お腹に棲む善玉菌(ビフィズス菌)のほぼすべてをまんべんなく活性化することで、腸内環境をよいものに変えます。

その効果の高さから口コミで、広がっていったといわれる商品です。

 

北海道のてん菜や牛乳といった、すべて自然由来の素材から抽出した高純度、高品質なナチュラルオリゴ糖食品で、米国財団法人 野口医学研究所の品質推奨品として認定を受けています。
さらにはモンドセレクション金賞を5年間連続受賞したり、購入したあとに健康管理士と専任アドバイザーがサポートをしてくれるので安心感があります。

 

なにより嬉しいのは、はじめての人でも商品が到着してから25日以内であれば、商品をすべて使い切った後でも1個分の商品代金を全額返金してくれますので、もし効果がなかったとしても損はしません。

価格が約1か月分で3,000円もしないので、お試しはしやすいですが、難点としてオリゴ糖の過剰摂取はお腹をゆるくしてしまう可能性があります。
過剰摂取はどんなによいと言われている物でも、大量に食べると悪影響を及ぼすこともありますので、オリゴ糖に限ったことではありません。

そして先ほど素材の中で「牛乳」と書きましたが、もちろん牛乳アレルギーがある人はやめた方がよいです。

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たんぽぽ茶

次は意外にも知られていませんが、便秘解消効果がある「たんぽぽ茶」。
たんぽぽ茶は、母乳の出をよくすると聞きますが、それ以外にも不妊や便秘解消、むくみや冷えの解消など色々な体のトラブルなどに効果があります。

妊娠中にとりたい鉄分や食物繊維、ビタミンB2・Cが豊富に含まれていることもあり、妊娠中はもちろんのこと、産後まで飲み続けている人もいます。

 

芸能人の中西モナさん、くわばたりえさん、藤本美貴さん、木下優樹菜さんが「たんぽぽ茶ブレンド」をブログで紹介していたり、そのほかにもオーストラリア出身モデルであるミランダ・カーが「たんぽぽコーヒー」を飲んでいるなど、有名人の愛用者が多いです。

 

芸能人が良く紹介している「たんぽぽ茶ブレンド」は、商品到着後30日以内であれば、返品返金を保証してくれていますので、味にくせがあると意見が多い「たんぽぽ茶」の中でも、比較的お試しがしやすいかと思います。

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便秘解消の為には生活を見なおすことから

便秘はできるだけ早く改善したいですよね。
私は、妊娠中の便秘を改善したいと色々と試した結果、妊娠8か月の時にようやく解消することができてほっとしたことを覚えています。
色々な方法を試して、効果があったりなかったりしましたが、何よりも生活が乱れている状態の時は、便秘が治りづらいなと感じました。

 

まずは妊娠中の便秘になったら自分の生活(食事、運動、睡眠)を見なおして、改善できる部分は改善してみましょう。

頑固な便秘を治すことが目的なのか、便秘だけでなく妊娠中に必要な栄養も一緒にとりたいのかなどを考えて、自分に合う便秘の解消をサポートしてくれるアイテムを見つけると効果が出やすいと思います。

みんながよいといったものでも、便秘の原因が違えば、効果がない場合もあります。

 

妊娠中の便秘を改善すれば、妊娠中の体重増加を抑えられる可能性が高いので、ぜひ便秘を治して楽しいマタニティライフを目指してくださいね。

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