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保育園に通う子供を持つ共働きのお母さんやお父さんを悩ます”お迎えコール”。
子供が保育園に入園してほっとしたのもつかの間、「さぁ、仕事を頑張ろう」と会社に出社した矢先に、保育所からのお迎えコールがきた経験を持つお母さん、お父さんも少なくはないと思います。
我が家も長女が2歳10か月、次女が9ヵ月のときに2人を同じ保育園へ通わせるようになりました。
保育園への送迎は私がしているのですが、送り届けて職場で仕事を始めた途端、お迎えの電話が鳴ったこともありました。
子供の年齢や体質によって違うものの、我が家の子供達は入園してから1年間で、どのくらい体調を崩して休んだり、お迎えがあったのか参考までにまとめてみました。
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保育園1年間で何日仕事を休んだのか
保育園を休む回数は、子供の年齢や体質によってまったく違うと思います。
それでも何かの参考になればと思い、我が家の子供達が保育園に入園してからの1年間、連絡帳を見ながら実際に休んだ回数をまとめてみました。
【2歳児クラス・長女(2歳10か月~3歳9か月)】
[table id=30 /]
【0歳児クラス・次女(0歳9か月~1歳8か月)】
[table id=29 /]
我が家の場合は「保育短時間」なので、長女と次女は9時~16時まで預かってもらっています。
その結果ですが、2歳児クラスの長女は休んだ回数が3日、早退した日が0日となり、それに比べて0歳児クラスの次女は、休んだ回数が8日、早退した回数が4日と、長女より休んだ回数も、お迎えコールの回数も多く見られました。
長女と次女が休んでいる日が重なることがなかったので、私は実質仕事を休んだ回数は11日で、早退した回数が4日という結果です。
(※我が家には5歳の長男もいますが、長男が保育所を休むのは年に1回あるかどうかのレベルなので、今回は省略します)
この数字は、あくまで我が家の子供達(長女・次女)を1年間保育園に通わせた結果です。
保育園の先生に聞いたところ、0歳児クラスでは次女の休んだ回数が8日というのは、5人中で1番少なかったそうです。
熱だけではない!お迎えコールの呼び出し
保育園からの呼び出しは、熱だけではありません。
我が家の次女は、元気もあるし、食欲もあるけれども、2月に体中にポツポツ発疹が出てしまい、少しずつ発疹が増えてしまったことで「水疱瘡ではないか」と疑いがかかり、保育園から「お迎えコール」が来たことがあります。
病院に行ってみましたが、小児科の先生から水疱瘡ではないから保育園の登園は可能といわれました。
発熱だけではなく、発疹などで感染症が疑われたり、子供の様子を見て「少し変だな」と思うと、保育所の先生の判断によっては「お迎えコール」がくる可能性があります。
保育園に通えるかどうかの「37.5℃」の壁
長女と次女が通う、小規模保育園では熱が「37.5℃」以上の場合は登園することができない決まりになっています。
私が住む地域の他の保育園や幼稚園をみても発熱が37.5℃を超えた場合に「お迎えコール」がくるケースがほとんどです。
「37.5℃の涙」という漫画やドラマがあるように、子供の発熱が「37.5℃」というのは仕事をしている親にとっては一つの壁となります。
「37.5℃」の壁といっても、その時の子供の様子は様々です。
保育園に行く前に体温を計って、37.5℃以上で休ませても、すごく元気がよく、はしゃぎまくっていたりします。
「保育園預けて仕事行けばよかった」と思うこともありました。
かと思うと、37.5℃くらいの熱が、いきなり高熱に変わり、子供がぐったりしたり、他の症状ができてきたりして「実は感染症だった」ということもあります。
保育園としては、子供の発熱を「37.5℃」と設定していることが多いようですが、厚生労働省の「保育所における感染症ガイドライン」では以下のようなことが書かれています。
登園を控えるのが望ましい場合 | 保育が可能な場合 | 保護者への連絡が望ましい場合 |
・朝から37.5℃を超えた熱とともに元気がなく機嫌が悪い ・24時間以内に38℃以上の熱が出ていた |
・前日38℃を超える熱が出ていない場合 | ・38℃以上の発熱がある |
出典:厚生労働省 「2012年改定版 保育所における感染症対策ガイドライン」 別添2 子どもの病気~症状に合わせた対応~ ②発熱時の対応 P.37
厚生労働省のガイドラインによれば、
- 38℃の超える熱が出ていない場合、保育が可能
- 38℃以上の発熱があった場合には保護者への連絡が望ましい
としていますが、「発熱はあくまで目安であり、個々の平熱に応じて、個別に判断する」とも書いてありました。
まずは保育園の登園基準に従う必要があるものの、体温がそもそも高めの子供などは先生に話をしておきましょう。
保育園への登園基準が明確になっていない場合は、後あとでトラブルになりやすいですよ。
保育園に通うと病気をもらう可能性は高くなる
入園している子供のお父さん、お母さんは仕事を持っている場合が多いので、子供のちょっとした鼻水や咳くらいだったら、様子を見ながらも登園させることもあるかと思います。
そうすると、保育園は集団生活なので、他の子供達に風邪をうつしてしまうこともあります。
そんな集団生活の中で風邪などをうつしうつされて、最初は病気ばかりしていた子供も、みんなちゃんと成長して、よりたくましくなると保育所の先生がいっていました。
風邪をひくたびにそのばい菌に対する免疫が出来て行きます。繰り返していくうちに多くのばい菌に対する免疫が出来、成長に伴い体力もついて、より免疫力が高まります。風邪をひく回数は歳と共に減っていき、小学校に入る頃には驚くほど風邪をひかなくなります。
出典:あおきこどもクリニック クリニック通信 「保育園デビューの洗礼」
子供の発熱や体調の悪化は、自宅で見ている子供でもは月に数回熱を出す子供もいるし、保育園に通っていても病気をほとんどしない子供もいます。
たまに保育園の行事の時に、他のお母さんと話していると「ようやく子供の体調が良くなって」「うちも、そうよ」「私はこの前、子供が入院しちゃって」「私は、自分自身が調子悪くなっちゃって」なんて話が飛び交うことがあります。
保育園に通うと風邪にかかる回数は多くなり、「仕事」と「子育て」の両立の難しさを痛感することはありますが、それはみんな同じなんですよね。
できれば、子供も親も病気になる(お休みする)回数を減らせるなら、減らしたいですよね。
その為には何か方法があるのか調べてみました。
共働き夫婦のお迎えコール対策
基本的には、保育園では感染症などが拡大しないように十分措置はとっているでしょうし、自宅でも食事の栄養に気を配ったり、手洗いなどは親子でしていると思いますので、その他の方法を書いておきます。
「学校欠席者情報収集システム」で感染症の確認
「学校欠席者情報収集システム」について、知っている人もいるかもしれませんが、日本学校保健会によって運営されているシステムで、自分の住んでいる場所や職場、また旅行先に行くときに、その地域で今どのような感染症があるか知ることができます(一部をのぞく)。
「児童生徒を感染症から守りたい」ということで、学校の先生たちがいち早く自分の地域の感染症の情報をチェックできたり、記録を整理しやすくなったり、地域全体として情報を共有しやすいように作られていますが、このシステムの良いところは、教師でもなんでもない親も、感染状況を無料で見ることができるのです。
ただし、学級閉鎖や出席停止・疾患の登録(インフル・感染性胃腸炎以外の合計)以外は、1週間前に比べて欠席者が増えているかどうかになるので、ちょっとリアルタイムじゃなかったり、まだ全国や一部の地域にこのシステムが広がっていないという難点がありますが、それでも自分の自宅近くの周辺状況の感染がわかるので確認するとよいですよ。
[blogcard url="http://www.gakkohoken.jp/"]
子供も風邪くらいなら比較的早く治ることが多いですが、インフルエンザなどの感染症にかかると1週間くらい登園できないなど、親も長期休みが必要となりますので、ぜひ「学校欠席者情報収集システム」を有効活用してみてください。
子供の体調が悪くなる前兆を知る
これは私がしている対策なのですが、子供の体調を分析しておくと予防がしやすいです。
保育園に入れた最初の頃は、子供の体調が悪くなる時期とか、様子とかが全然わからずに、少し治っては保育園に連れて行って、すぐお迎えコールがあったりしました。
1年間の保育園からの連絡張をまとめておいたり、子供の調子が悪い時に看病しながら様子を見ていると、少しずつですが気を付けたい時期とか様子というのがわかってきます。
我が家には子供が3人いますが、その子供によって、体調が悪くなる時期やその前兆、また対処方法も違っていることもありますので、休んだ時の様子、早退した時の様子なんかはこまめに記録しておくと良いですよ。
それでも私は仕事をする
子供を保育園に送って、仕事を始めようとするたび「お迎えコール」が鳴ると、覚悟をしていたつもりなのに、「本当に仕事をして良かったのか」と頭をかすめたことがあります。
保育園の先生からは、「子供が大きくなるたびに丈夫になっていきますから、お母さん大丈夫ですよ。」と言ってもらいましたが、周囲からの「子供と仕事どっちが大事なの」といった何気ない一言に深く傷ついたこともありました。
私も含めて、お父さん、お母さんは仕事より”子供の方が大事”に決まっています。
だからこそ、「お迎えコール」がくれば、仕事を切り上げて、急いで子供のお迎えに行くんです。
でもね、すっ飛んで子供のお迎えにいって、子供が熱が下がるまでそばにいて、色々な人に助けてもらって、子供や色々な人に申し訳なさと感謝の気持ちがあるのなら、むしろ私がただ「ごめんね」や「辛い」と言っても何の意味がないことに気付いたんですよね。
母親が辛そうにしてたら、子供も一緒に辛くなってしまうと思うから。
大変なのは、私だけじゃないんです。
今まで多くのお父さん、お母さんが悩みながら向き合ってきた「保育園の洗礼」。
これからも、多くのお父さん、お母さんを悩ます「保育園の洗礼」。
いつか子供達が自立する日が来るまで、私は子供達のために少しでも貯金できるように仕事を頑張るのです。