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ぼっちママが子供に与える影響-幼稚園や保育園のお付き合いはどうする?

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TanteTati / Pixabay

子供を産んだ最初の頃は、子供と二人だけの世界だったのに、子供が保育園・幼稚園・小学生と大きくなっていくにつれて、他の親との関りがでてきますよね。

子供同士ならば「仲良しなら遊ぶし、仲が良くなければ遊ばない」と非常にわかりやすい関係ですが、親同士は複雑な関係になっていたりして、一人でいること、逆にママ友いることでの不安があるお母さん達も多いようです。

私は長男の保育所(公立幼稚園のような場所)も、長女と次女が通っている小規模保育所でも、他のお母さん達と顔を合わせた時に、挨拶をしたり、時々「最近、暑いですね」とか「お子さん、大きくなりましたね」などの簡単な世間話をするくらいで、「ママ友」といえるような友達はいません。

ですが、子供が年中になった今でも、「ぼっちママ」でも特別困らずに過ごしているので、私なりの気楽なぼっちママでいる方法を書いてみます。

また、自分だけではなく、親が「ぼっちママ」でいることで、子供も同じように「ひとりぼっち」になってしまうのではないかなど、影響があるのかも考えてみます。

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ぼっちママとは

そもそも、「ぼっちママ」とはどのような意味なのでしょうか。

「ぼっち」とは、一人ぼっちという言葉の省略で、goo 辞書では

仲間や頼る人などがいなくて、ただひとりであること。

書かれていることからもわかるように、仲間や頼る人がいなくて、ただひとりでいるママのことを「ぼっちママ」と呼びます。

 

女性は、男性に比べて集団でいることが比較的多いと思いますが、「ぼっちママ」の多くは、そもそも幼稚園や保育所でママ友など頼る人が一人もいないので、他のお母さん達との交流はあまりないことが多いでしょう。

 

「ぼっちママ」といっても、ママ友が一人もいないことで悩んでいる人から、ママ友といった関係を持つことが苦手だからあえて作らない人、以前はママ友がいたけど、現在はぼっちママになっているなど、状況は人によって違いますし、周囲の反応もそれぞれです。

ぼっちママが子供に与える影響

ぼっちママでいると、「子供も一人ぼっちで遊ぶようになってしまうのでは」と不安になるお母さんもいるかもしれません。
親の性格は子供に影響があるのでしょうか。

 

よく、子供の性格は「遺伝子」や「環境要因」が関係していると言われます。

どの性格特性をみても遺伝の影響が無視できないことが,ふたごや養子による数多くの研究によって示されています。

出典:日本心理学会 心理学Q&A Q7・性格は遺伝で決まるって本当ですか?

日本心理学会では、子供の性格が、親から譲り受けた遺伝の影響を無視できないと記載があります。

ぼっちママのお母さんの性格が、子供に遺伝していて、子供も一人ぼっちになることを好んだり、子供も同じようにな状況になる可能性はありそうです。

 

ただし、子供の性格がお母さん(もしくはお父さん)と似ている可能性はありますが、そもそも子供は必ず、お父さんとお母さんの両方の遺伝子を受け継いでいますので、その二つの遺伝子が組み合わさった結果、どんな性格になるかはわかりません。

ぼっちママと社交的なパパの場合でも、子供がどっちに似てくるかはわからないのです。

 

また、我が家の場合、私は「ぼっちママ」ですが、夫は友人がひとりもいない「ぼっちパパ」状態です。

そんなソーシャルスキルが足りない親を持ちながらも、3歳の長女は友達に囲まれていることが多いように見受けられますし、我が家の子供は3人ともコミュニケーション能力は違っています。

 

日本心理学会のQ&Aでは、最終的に性格をこのようにまとめています。

要するに性格は,自分のもともとの素質のうえに,そのときの環境の影響が加わってあらわれ出たものといえます。

 

ぼっちママだからといって、子供もぼっちになるとは限らず、子供を取り巻く環境やその子の生まれ持つ性格などによって、子供はどんどん一人の人間として成長していくようですので、心配しなくてよさそうです。

子供は自分で友達を作る

基本的に「ぼっちママ」でいる私ですが、長男と長女(次女はまだ1歳なので友達関係が不明)は仲の良いお友達がいます。

年中の長男の仲の良い子は、同じクラスにいる趣味が似ている男の子で、保育所では電車の作品を作ったり、かけっこしたり、なんとチュー(未遂)までする仲のようです。

3歳になった長女も同じクラスに仲の良い女の子がいて、手をつないだり、呼び捨てで名前を呼び合ったりしていつも遊んでいるようです。

 

「ぼっちママ」だと、子供が他の子供と遊べないのではないかと不安になるかもしれませんが、子供は子供の世界で生きています。

 

集団生活の中では、親から離れて、時間がかかっても、自分なりに好きな友達(気の合う友達)を作って、遊ぶことができるんですよ。

 

確かにお母さん同士が仲が良いと、子供同士も顔を合わせる機会が多くなったり、遊んだりする機会が多いので、子供達同士と仲良くなれるチャンスは多くなります。

でも私は、子供が遊びや生活を通して、自分なりの方法で友達を作る経験を持つことも、とても大事なことだと思います。

 

子供同士が仲良くなれば、自然に「最近、よく一緒に遊んでもらっているようで…」など、親同士も会話したりするので、子供のために親が頑張るのではなくて、子供が頑張っているのを親が見守るほうが、親も楽だし、子供と一緒に気を張らないですむので、楽ですよ。

「ぼっちママ」で上手くやっていくために

幼稚園や保育園の雰囲気にもよると思いますが、周りの人は自分が思うほど「ぼっちママ」の存在を気にしていないと思います。

子供の頃、仲の良い友達と喋っている時に、他の友達が一人でいるかどうかなんて、そこまで気にしていませんよね。

意外にそんなものなのですが、実際に保育園や幼稚園で、他のお母さんとの関係で悩んでいる人は少なくないようです。
そして、ママ友がいる人たちはママ友がいる人達なりに、悩みがある人もいるようです。

実際にインターネットで「ママ友」と検索してみると、「いない」「イジメ」「疲れる」「怖い」といった、ネガティブな内容があまりに多いことに驚きます。

もちろん良い関係を保っている(と思っている)お母さん達は世の中にたくさんいるでしょうし、私も仲の良いお母さんグループを見たこともあります。

世間ではママ友のイメージが悪いイメージもあったりするので、「ぼっちママ」に対しても、周りは関心を持っておらず、「隣の芝生は青く」見えているだけのかもしれませんね。

 

「ぼっちママ」でも「ママ友の多いママ」であっても、幼稚園や保育園のなかで集団生活をする子供のために、親として周囲にある程度の気配りは必要だと思います。

今までの保育所の行事に参加してきた経験上、後々関わることになる可能性は誰もがあるんです。

例えば、クラス役員や保護者会という組織がある場合、密に連絡を取り合う可能性もあるので、最低限の気配りだけ怠らずにしておくとそれらの役員になってしまったときでもスムーズに事が運ぶと思いますよ。

「自己中心的」が過ぎると嫌われる

追記:子供が年長になって私も役員をやるようになり、他の親の噂などが役員会の時などに、ちらほら聞こえてくるようになりました。

その際に気付いたのが、他のお母さん達から嫌われているママの特徴に、だいたい「自己中心的ママ」が当てはまります。

役員をやりたくなくて、途中で投げたしてしまったママや、イベントの時に他のお母さんにも強要するタイプのママは、だいたい後で、「あの人は・・・」と噂されているのを耳にしました。

 

自分が面倒くさいと思うことを、他の人に押し付けて逃げてしまったり、意見のごり押しは、保育所や幼稚園内の親たちの雰囲気をあきらかに悪化させる原因にもなりますので、気を付けましょう。

親同士の雰囲気を悪化させないために

  • 挨拶をきちんとする
  • 悪口を言わない
  • 他の家庭のことを詮索しない
  • 人の話は聞く

 

「口はわざわいのもと」とは良く言われるように、余計な言葉は喋らずに、基本的な挨拶だけは笑顔でしっかりしておくように心がけると、こちらに悪意がある人をのぞいて、攻撃対象になることが少なくなります。

お母さんの中には、他のお母さんの人の悪口を言う人もいますが、そういった人の話をあいづちするだけで、同じ気持ちだと勘違いされたりしますので、できるだけ、近寄らず、もし近寄ってきて悪口を言うようであれば、話には乗らずそっとその場を離れてしまいましょう。

一人の発言というのは、どんなに正論でも、多数の意見によってつぶされてしまうことがありますので、攻撃対象にならないように、周りへの気配りは忘れないようにしておきたいですね。

 

また「ぼっちママ」とは反対に、多くのママ友がいる人の傾向にはこのようなものがありました。

「ぼっちママ」になりにくいタイプのママの特徴

私の周りで、ママ友グループが出来ている人たちの特徴を見ていくと、

  • 子供にきょうだいがいる
  • 保育所や幼稚園で役員をやっている
  • 家が近い
  • 習い事が同じ

などの、何かしら子供達とつながりのある共通点があることが多いです。

あとお母さんの性格が、面倒見がよかったり、明るかったりと、相手との距離感が近い方が友人が多そうですね。

ママ友がいないことで子供からこんなことを言われた

ぼっちママの場合、子供が少し大きくなってくると、下記のような疑問を口にされることがあるかもしれません。

「なんで僕だけ、遠足でお友達と食べないの」
「遠足の写真は、いつも僕とお母さんだけだね」
「僕のおうちには、誰も遊びに来ないね」
「お母さんは、○○君の連絡先知らないの?」

我が家の5歳の長男が、私に言った言葉です。

こういう時は、「じゃあ、長男君が自分でお友達を呼んできてね。お母さんは、誰が遊びに来てくれても嬉しいよ」と切り返しています。

ぼっちママは自由を手に入れる代わりに、子供が友達と保育所以外で関わる回数はまったくなしですが、そのうち子供も強くなって、遠足では子供同士で、一緒に遊ぶことを約束したりしてきますよ。

ママ友よりも大切なのは我が子

お母さんは子供のためを思って、他のお母さんとの関係など色々な努力をしていると思います。

けれど、皆一番大切なのは他のお母さんの存在よりも、(夫や)自分の子供の存在ですよね。

ぼっちで過ごすことは、多少不便だなと感じることはありますが、特別困ることもないので、せっかくぼっちママで過ごすなら、人の目を気にするのではなく、一人の時間をどう楽しむかを考えてみてはいかがでしょうか。

田舎の地域的なつながりがある場合や、幼稚園や保育所の特徴によっては、一概にぼっちでも大丈夫とは言えませんが、周囲への気遣いを忘れずにいれば、ぼっちママであっても、保育所として割り切った関係で、他のお母さん達と良好に付き合うことができると思います。

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