子育て・育児

田舎で子育てをするというのはどんなものか?

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私は千葉県で育ちましたが、現在は結婚して福島県にある人口17,000人程度の場所に住んでいます。

引っ越してきてから数年経っているので、私も子供もようやくこの土地の暮らしにも慣れてきました。
そんな中、久しぶりに都内で行われた友人の結婚式に行った時に、友人から「田舎で子育てって何かいいなぁ」と言われました。
それに対して別の友人が「私も田舎に嫁いだけど、子育ては辛いよ」と答えていました。

人口が少なくなっている田舎で、子育てをするというのは実際はどのようなものなのでしょうか。

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田舎は密着型育児?

現在は少子高齢化社会と言われていますが、都市部に比べて農村部は圧倒的に子供の数が少ないです。
そうすると子供の存在ってすごく目立つようで、子供と一緒に買い物したり、公園で遊んでいたりすると、声を掛けてもらうことも多く、子供達もよくお菓子を貰ったりします。

都会でも子供や赤ちゃん連れだと声を掛けられることが多いと思いますが、田舎だと公園で凧揚げしてたら、知らないおじいちゃんが私の代わりに長男に凧の上げ方を教えてくれたりと積極的に関わりをもってくれる人もいます。

検診で再検査になりやすい?

3か月、10カ月、1歳半など子供の定期的な検診ってありますよね。
私の住んでいる町では1か月に赤ちゃんが産まれる数がだいたい10人いるか、いないか程度です(埼玉に住んでいた時は1か月100人前後産まれていました)。

子供を診る人数が少ないと先生も時間があるようで、検診でじっくりと成長の様子を確認してくれるので、ちょっと身長の伸びが悪かったり、発達が悪いとすぐに再検査となります。
もちろん検診は都内に住んでいても小児科医や保健師の人たちがしっかり見てくれるし、再検査になる時は皆同じだと思いますが、1人の子供に対する診察にかけられる時間が長く取って貰えるので、時間を気にせずに相談することができます。

参考までに去年の秋に次女の生後3カ月検診がありましたが、生後3か月の赤ちゃん9人に対し、保健師さんが5人の体制だったので親を含めると大人の数が非常に多いです。

子供を歩かせる機会が少ない?

田舎は車が必須です。
しかも一家に1台ではなく、大人1人につき1台です。
これは徒歩圏内に買い物する場所や病院などが無いので、車がないと不便だからです。

我が家の場合もやはり、小児科のある病院に行くには車で5分、買い物に行くのにも車で5分かかります。
車が無い場合はバスを使うしか方法がありません。
近くのバスを待つとすると1日に3~4本しか運行していないので、子供の急な発熱などに対応できません。
そのため基本的にどこに行くにも車で移動することになります。

そうすると、子供は保育所や幼稚園の送迎は家の駐車場からすぐ車に乗り、保育所や幼稚園の駐車場に到着、帰りも同じように駐車場からすぐ車に乗ってしまうので外を歩いている時間がありません。

義父から以前「東京の人の方がよく歩く。田舎の方が家から何をするにもすぐ車を使うから歩かない」と言われましたが、本当にその通りだと思います。

自分から積極的に子供たちと外を歩かないと機会がないので、子供の体力向上のために、私は時々近くの公園に子供を歩いて連れていくなどの工夫しています。

PTAなどの役員になることが多い?

一部の幼稚園や保育所を除いて、全体的に子供の人数が減っています。
長男の通っている認可外の保育所(公立幼稚園のようなもの)は年少クラスが現在11名ですが、4月に入ってくる子供はなんと8名でした。
毎年子供の人数が減っているので、保育所や幼稚園などで閉園になっている場所があるくらいです。

田舎は子供が少ないので公立幼稚園がないことがあります。
その代わりに認可外の保育所などがあり、そこは就労していなくても子供を入れられるようになっていたりします。
おかげで保育所を選ばなければ、待機児童もほとんどいないので、比較的保育所に入りやすく、復職は都会よりも圧倒的にしやすいです。
ただ就労場所も圧倒的に少ないのが問題なのですが、、、。

また、子供の人数が少ないとPTA役員など回ってくる可能性が高くなります。
兄弟(姉妹)がいる場合だと、小学校や幼稚園などの役員もあって、掛け持ちしているお父さん、お母さんも結構いたりします。

我が家は認可外保育所に長男が去年入ったばかりで、なおかつ私が妊娠中だったので役員にはなりませんでしたが、今年は高確率で役員になると思います。

子供が3人以上いる家庭もある?

私は子供が3人いて、自分では多い方だろうなと思っていましたが、子供が4人、5人、6人といるお母さんとちょくちょく出くわしたりします。
全体的な子供の人数は少ないものの、親と同居していたりする人も多いからか、1家族の子供の人数は都内に比べて多いと思います。

田舎には田舎なりの良さがある

田舎に嫁いできて、一番今までの生活と違うなと戸惑ったのは田舎の風習です。
婦人会や消防団があるので周りとの交流を嫌でもしなくてはならないことが多くあったりします。

ただ周りとの交流する面倒臭さはあるかもしれませんが、その反面そこから学ぶこともあると思います。

おじいちゃんやおばあちゃんとの交流があったり、周りに自然が多いので、虫を見たり、触ったり、芋ほりをしたり、雪遊びをしたり出来るのは、我が家の子供達にとっては貴重な経験なのではないかなと思います。

今は田舎と言っても、その土地によって昔ながらの風習が根強く残っているところと、どんどん風習が少なくなってきて人との関わりが薄くなってきているところがあったりと様々ですが、その地域、地域に良い部分、悪い部分って必ずあるんじゃないかなと思います。

田舎は良い面もあるし、悪い面もありますが、私は田舎の中でも比較的栄えている場所に住んでいることもあり、のんびりと田舎の土地の良い部分が見えているので楽しく過ごせています。

千葉県→埼玉県→福島県と子供を連れて引っ越しをしましたが、都会では子供がいっぱいいて、色々な施設の中に工夫があったりと良い部分がありました。
田舎に来てからはのんびり過ぎる時間の中で、人とのかかわりや自然を学ぶ機会が多いという良い部分があります。

反対に都会でも田舎にもデメリットがありますので、我が家の子供達にとってどの環境が良かったのかは今はまだわかりませんが、せっかくこの場所に住むのなら出来るだけ子供も私も楽しめるようにしていきたいなと思っています。

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