子育て・育児

絵本の読み聞かせの効果 - 子供と親の両方にメリットがある

更新日:

ehon-yomikikase
今日は3人の子供達を連れて、図書館で読み聞かせがやっているということで行ってきました。
行ってみると小学生くらいの子供達が十数人いましたが、時間が1時間と長かった為か小学生くらいの子供達でも途中で飽きてしまっていました。

我が家の4歳、2歳、0歳の3人の子供達は一応静かに聞いていましたが、途中でどうしても集中が切れてしまい、私の方に寄りかかったり、興味なさそうにしたりしてました。
それを見ているうちに、子供があまり興味がなくても絵本の読み聞かせって必要なのかなと感じてしまいました。
なんとなく絵本の読み聞かせは子供の発達に良いと聞きますが、実際はどんな効果があるのでしょうか。

スポンサーリンク

絵本の読み聞かせの効果

日本大学大学院総合科学研究科の泰羅雅登教授を中心とする研究チームによって、絵本の読み聞かせをしてもらっている子どもは、大脳辺縁系と呼ばれる脳の喜怒哀楽の感情を生み出す部分が活発に働いているという結果が出ています。

不注意さや衝動性、多動性などが特徴なADHD、コミュニケーション能力や強いこだわりなどの特徴がある広汎性発達障害の子供に対しても絵本の読み聞かせの研究成果が見られていますので、読み聞かせをすることは子供の成長を促すための(特に感情を刺激して心を豊かにする)刺激になっていることが考えられます。

ニュージーランドでは先天性の様々な症状を伴う重い障害を抱えるクシュラという女の子が、両親が毎日絵本の読み聞かせを繰り返ししたことで奇跡と思えるほどの成長を遂げたという話があります。
日本でも母親の読み聞かせを積極的に行ったことによって、言葉の遅れが改善したというケースがあります。

[amazonjs asin="4931129099" locale="JP" title="クシュラの奇跡―140冊の絵本との日々"]

絵本の読み聞かせというのは、ちょっとした時間で出来る、子供と親とのコミュニケーションツールなのでしょう。

読み聞かせは子供だけでなく親にも良い影響がある

読み聞かせは子供の発達にだけ良いものだと思っていませんか。
実は、絵本の読み聞かせをすることによって、読んでいる大人にも良い影響があります。

泰羅雅登教授の実験によると、前頭前野(ぜんとうぜんや)と呼ばれる、思考や創造力、コミュニケーション、感情のコントロールをする部分が、母親が1人で音読しているよりも、子供に読み聞かせすることによって活発に働いているという結果があるので、絵本を読むことで母親の感情も安定するということなんでしょう。

私はよく感情的になってしまうので、子供の為というより、むしろ自分の為に絵本の読み聞かせをしておいたほうがよさそうです。

繰り返し同じ本を読むことの意外な効果

子供は自分の興味のある本を何度も何度も読んでと言って持ってくることがありますよね。
私の場合は長男に新幹線の本を何度も何度も読まされて、ちょっとうんざりした覚えがあります。
たまには違う本でも読もうと思って、違う絵本を読み進めたこともありました。

イギリスのサセックス大学のJessica Host博士の研究チームでは、3歳児の子供を対象に週3回読み聞かせて、同じストーリーだけ読むのと、違うストーリーを選んだ場合に、どれだけ多くの単語を覚えられるのか実験をした結果、同じストーリーを読んでいた子供達の方が多くの単語を覚えていたという結果が出ています。

なので本人が何度も同じ本を読んでと言ってきたとしても、親は子供に付き合ってあげることで子供の成長を促せるんでしょうね。
何度も同じ本を読むと親が飽きてしまってなかなか付き合うことができないので、子供の希望も大切にしなきゃなとちょっと反省。

絵本は買う?図書館で借りる?

子供に絵本を読む時によく絵本は自分で買った方が良いとか、借りた方が良いとか書いてありますが、意見はそれぞれ異なっています。
我が家は買ったり、絵本を借りたり両方していますが、実際のメリットを考えてみたいと思います。
【絵本を買った場合】

  • 好きな時に、何度でも絵本を読むことができる
  • いつも持ち歩ける
  • 赤ちゃんの時期にかじったり、万が一破れても問題ない

【図書館で借りた場合】

  • お金がかからない
  • 色々な種類の絵本が読める
  • 借りた本なので絵本を大事にできる(大事に扱う必要がある)

絵本を自分で買った時は、子供達はおじいちゃんやおばあちゃんの家に遊びに行ったときに気兼ねなく持って行ったりすることができますし、図書館で借りた場合は自分の好きな絵本を選ぶことができるなどどちらにしてもメリットはあると思います。

個人的には0~2歳児くらいまでは、どうしても絵本をかじったり、破いたりしてしまう可能性が高いので、この時期は数冊購入した方がいいのではないかなと思います。

音声アプリについて

何度も何度も同じ読み聞かせをすることに効果があるのであれば、現在は読み聞かせをしてくれるアプリがありますので、そういったものを使うのはどうなんでしょうか。

お母さんが疲れた時にこのアプリを使っている人などもいるようです。
確かに子供にずっとつきっきりになると、家事がなかなか進まなかったりしますからね。
自分の声を録音して聞かせてあげることなどもできるアプリもあるので、上手く使うのも一つの手かもしれません。

私も実際にスマホで読み聞かせのアプリを使ってみて、子供に聞かせてみたところ楽しそうに聞いていました。
やはり電子機器の音という感じがしますし、スマホから子供のへの影響は賛否両論がありますので、時間があるのであればスキンシップを兼ねて親が絵本を読んであげた方が良いのかなと私は思います。

絵本に興味がない子供にはどうしたら良い?

読み聞かせが良いことはわかったけど、そもそも子供が絵本に興味を持ってくれないことってありますよね。
嫌がっているのを無理矢理聞かせようと思っても、私は効果はあまりないんじゃないかなと思います。

誰だって好きなことは集中して何時間でも頑張れるけど、嫌いなことを押し付けられても頑張ろうと思わないですからね。

我が家の子供達も絵本を読もうと思っても、4歳の長男は「今読みたくない」と拒否したり、2歳の長女は読んでいるそばから絵本をめくろうとしたり、あれ何これ何?と質問だらけで話が進まなかったり、0歳児の次女は絵本を叩いたり、かじったりするだけです(笑)

なのでそんな時は、4歳の長男には大好きなウルトラマンの図鑑を一緒に読んでみたり、2歳の長女には「お母さんめくるね」と声を掛けたり、短い話を選んで聞かせるようにしています。
0歳児の次女に関しては、絵本をかじってようがたたいていようがまったく気にせず好きなようにさせておいて、あとはしかけ絵本なんか使って少しだけでも興味を持ってくれるように工夫しています。

よく図書館の読み聞かせなどのイベントに参加していると、話している人の口調に強弱があったり、感情を入れて読んでいたりするので、子供達は最初は興味なくてもそのうち興味を示したりすることもあります。

読み聞かせは、授業の教科書のように自然に読んだ方が良いという意見もあるようですが、絵本にあまり興味を抱いていない段階で、私が子供の立場だったら面白くないなと思ってしまうと思います。

なので、まずは興味を仕向けて楽しめるようにすることが先決ではないかなと思います。
外での読み聞かせの機会などあったら、参考のためぜひ一度行ってみてはどうでしょうか。

最近の我が家の絵本の読み聞かせ状況

我が家は私も夫も残念ながら、最近では子供達に絵本を読む機会が少なくなってきてしまったと思います。

けれども読み聞かせをするのに、子供も親も嫌々やっていたんではなんだか本末転倒だと思いますので、自分達が負担にならない程度にどうやって読み聞かせの時間を増やせるのか、子供達が楽しめるように工夫していきたいところです。

読み聞かせの時間や本の種類などを気にして無理してするのではなく、親子ともにゆったりとした気持ちで行えるようにするのが子供を絵本好きにするのかもしれませんね。

絵本を購入するときは、本屋さんで内容を確認すると思います。
最近は、絵本の内容をインターネットで確認してから購入できる以下のサイトをよく利用しています。

1000万人の絵本ためしよみサイト|絵本ナビ

メンバー登録すると1回だけ無料で試し読みができます。

-子育て・育児

Copyright© たまゆら暮らし手帖 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.