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子供の乾燥肌治療-皮膚科での治療と処方される薬

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NadineDoerle / Pixabay

我が家の5歳になったばかりの長男は、0歳児の頃から肌に湿疹ができたり乾燥肌だったり一年中肌のトラブルを起こしています。

この肌のトラブルに対して、市販の保湿剤を塗ってもなかなか改善しないので、酷い時はどんどん肌が赤くなって荒れてきたり、全身を掻きむしったりして血が出てしまうこともあります。
そんな時は皮膚科を受診して、処方された薬を塗ることで肌の悪化を抑えています。

「乾燥肌くらいで病院に行く必要があるの?」と思うかもしれませんが、病院に行かないと出来ない治療や、もらえない薬があるのです。

医師は患者の症状を診て、治療方法を決めてくれるし、患者に合う薬を考えて処方してくれます。
市販薬だと(例えとして、イブA錠の効果は、月経痛や頭痛などの痛み、悪寒、発熱時などの解熱など)複数の症状に対して効果がありますが、万人に効果がある薬と、自分の症状に合わせて処方してくれた薬、あなたはどちらを選びますか。
市販薬はドラッグストアやコンビニなどで気軽に買えますが、継続的に個人の症状を診察して、薬を処方してくれるのは病院でしかできません。

医師が乾燥肌をどのように治療するのかを知っておけば、医療以外の部分で親がサポートできることを考えることができます。

“たかが”乾燥肌と思いがちですが、子供が体や顔が痒くてかきむしっている様子を見るのはとても痛々しいですよね。
同じ乾燥肌の子供を持つお母さんに方に読んでいただけると幸いです。

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皮膚科での乾燥肌治療

皮膚科では、乾燥肌やアトピーなど肌トラブルに対しては、肌のバリア機能が働いていない分を補完するために「保湿剤」が処方されます。
また、皮膚の痒みを抑えるために「抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)」、炎症を抑えたり、免疫を抑制するために「ステロイド剤」を処方する場合が多いようです。

他にも、紫外線照射療法、温泉療法、漢方薬など、皮膚科の医師によって治療に関する考え方や方法が異なったりします。

皮膚科での診察の流れ

長男が通っている皮膚科では、まず看護師さんから症状や発症した時期、ここ最近の肌の様子、薬の残り状況などを聞いてから、診察室に通されます。
診察室では、長男はパンツ一丁になって椅子に座り、先生が虫眼鏡をもって肌の状態を全身をチェックします。

そこで先生と話をした後、別室に移動し、看護師さんによって、長男の痒みがある部分に、機械を使って紫色の光を当ててから(紫外線療法)、保湿剤や薬の塗り方を毎回指導されます。

【現在、長男が処方されている薬】
〈塗り薬〉

  1. (混合)ヘパリン類似物質油性クリーム+ワセリン
  2. (混合)パルデス軟+デルマクリンA軟
  3. ゲンタマイシン硫酸塩軟膏0.1%
  4. アクアチム軟膏1%
  5. (混合)リドメックス軟+ビーソフテンクリーム
  6. (混合)メサデルム軟+パスタロン軟20%+オイラックスクリーム

〈飲み薬〉

  1. アレロック顆粒0.5%

※ステロイドのランク分けは5段階に分かれているものもありますが、通っている皮膚科では7ランクに強さを分けています。1が一番強く、7が一番弱いとしており、長男は4~6なので中くらいから弱いものが処方されています。

皮膚科で教わった保湿剤の塗り方

せっかく皮膚科に行って、薬を貰ったのなら、自己流の間違った塗り方でなく、正しい塗り方を覚えておくと効果があがりますよ。

現在長男が処方されている薬は7種類ありますが、塗り薬は、最初に保湿剤を塗ってから、部分別にステロイド剤を重ね塗りをするように指示がありました。

その他に、薬を肌に塗るときのポイントとして、

  • 1日2回程度(乾燥がひどければ、こまめに塗る)
  • お風呂上りは、できるだけ5分以内に塗ることで、水分の蒸発を防ぐ
  • 保湿剤は肌の上の数か所にポンポンと置いて、優しく伸ばすようにつける(つよくこすると逆に刺激になる)
  • 保湿剤やステロイド剤を、節約する為や塗るのを怖がって薄くするのではなく、塗ってあるのがわかる程度の量を使う

4つありますが、出来ているでしょうか。

特に肌を保湿しなくっちゃと力を入れすぎると、肌と肌が摩擦でこすれてしまい、肌に負担をかけて逆効果になるので、こすらないように優しく伸ばすイメージで保湿をするように言われました。

皮膚科での「薬剤感受性検査」について

我が家の長男は、塗り薬・飲み薬を毎日使ってましたが、それでもなかなか肌が改善しなかったので、皮膚科の先生が「薬剤感受性検査」をしてくれました。
薬剤感受性検査とは、効果がある薬と効果がない薬を調べる検査です。

medicine_check

 

私の場合、長男が「薬剤感受性検査」をいつ受けたのかわからず、結果の紙を貰って、初めて「そんな検査したんだ」と思ったほどなので、すごく簡単にできる検査のようです。

長男は、この薬剤感受性検査によって、「黄色ブドウ球菌」と「A群連鎖球菌」という、2つの菌があるのがわかりました。

「黄色ブドウ球菌」と「A群連鎖球菌」の2つの菌に対して、結果の詳しい内容は画像を見てもらえばわかりますが、赤いペンで四角で囲まれている部分は、薬に対して耐性があると判断されて、効果がないそうです。

となると、「黄色ブドウ球菌」と「A群連鎖球菌」の両方に効く薬は、ホスホマイシンのみでした。

薬剤感受性検査を受ける人は少ないようですが、もしも同じように受けることがあったなら、下記の検査結果の読み方を参考にしてみてください。

S : Susceptibleの略(感受性)・・・
その抗菌薬投与が患者に対して、禁忌である場合を除き、検査された菌株による感染症については、その感染症のタイプ及び原因菌に推奨される抗菌薬の投与によって、適切な治療をすることが可能
I : Intermediateの略(中間)・・・
抗菌薬が生理的に委縮される部位並びに、多量の抗菌薬が使用可能である場合に臨床的に使用することができる
R : Resistantの略(耐性)・・・
耐性株は通常の投与スケジュールではその抗菌薬が通常到達しうる体内濃度のおいて増殖を阻止されません
N : No Data

出典:HKH 一般細菌薬剤感受性検査に関するお知らせ

乾燥肌で皮膚科にかかると治療費はどのくらい

私の場合は、福島県在住なので、福島県では平成24年から子供は18歳以下の医療費が無料ということもあり、毎回薬の容器代(1つ50円前後)のみの支払いになります。なので、子供の乾燥肌でかかる医療費は、月に300~400円程度ですんでいます。

大人の場合は、乾燥肌ではありませんが、私が以前に蕁麻疹で皮膚科にかかった時、皮膚科の診察代で1,050円、飲み薬と塗り薬を処方してもらって1,830円かかっているので、合計で2,880円の支払いになりました。

病院によっても金額は違いますが、乾燥肌でも、大人の場合は通院すると金額は数千円はかかります。
それでも処方された薬だと3割負担ですむので、安いと考えることもできますね。

子供の医療費に関しては、住んでいる地域によって、医療費が違ってきますので、一概には言えませんが、子供が小さいうちはほとんど金額がかからないことが多いでしょう。

皮膚科を早めに受診すれば、早く解決することもある

軽い乾燥肌などであれば、市販の保湿薬をしっかり塗れば治ってしまうことも多いようです。
早めの対策をすれば、私のようにわざわざ病院に連れて行かなくても済みます。

以前の私は、「乾燥肌くらいで、わざわざ病院行く必要あるかな」と思っていました。
子供に対して、出来れば病院に行ったり、薬を使わずに、自然に治してあげたいと思う気持ちが強くありました。
なのでどうしても治らないと思った時だけ、病院へ行くようにしていました。
でも、こういった場合、症状が悪化して治るまでに時間がかかったりするんですよね。

少し肌が荒れてきたり、いつもと違うなと思ったら、早めに病院で診てもらうようにしたら、早く治ったりすることが多いことに気づきました。

自然に治すために食事や環境を整えるのもとても重要です。
でも病院に出来るだけ行かないように考えるより、病院でしかできない治療があるということを理解し、医療以外の部分で親がサポートする。
その両方の良い部分を上手に使ってみてはいかがでしょうか。

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