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【小学1年生】ひらがなを何度も書き間違えるのはなぜ?子供への対応方法を考える

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picjumbo_com / Pixabay

小学1年生の長男、本を眺めるのが好きだったこともあり、年長の初めには自分でひらがなを読むことができるようになりました。でも、書くことには興味を示しませんでした。

長男が通っていた保育所では、年長の秋頃になるとひらがなを書く練習をします。
自分の名前くらいは書けるように担任の先生が少しずつ教えてくれ、年長の冬ごろには少しずつ自分でひらがなを書くようになりました。

書いている文字をよく見ると、鏡文字があったり、線の位置が違っていたりして間違いが多いのですが「文字嫌いになっても困るし、小学校に入ればきちんと教えてもらえるから、大丈夫だろう」と思っていたところ、入学して少したっても鏡文字が直らなかったり、形が違うものもちらほら

「まだ1年生だから」と思う反面、テストで何度もバツがついていたり、先生に赤鉛筆で直されていることが多いのを見て少し不安になってきました。「この書き方はこうだよ」と教えようとするとめんどくさがったり、怒るので、教えるのもひと苦労。

そして秋になり、漢字も少しずつ習うようになりました。漢字どころかひらがなも間違ってるし、書き順もごちゃごちゃ。直しても、また次の時には間違っていて、その間違いを指摘されるので怒り出すの繰り返し。

入学前に「書くことは、小学校になればちゃんと先生が教えてくれますから」と言われていましたが、なぜ書き間違えが多いのか、そして親は子供とどう関わっていくべきなのか考えてみました。

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読み書きはいつ頃からできるものなのか

子供の読み書きはいつ頃からできるようになってくるのでしょうか。

私は長男が1人目の子供なので、「いつ頃から読めるようになるのか」「書けるようになるのか」という発達の基準がわかりません。そこで、まず子供の発達の基準を調べてみました。

まず読むことに関しては

5・6歳で46音が読めるのがひとつの目安です。「自分も読みたい」とその気になるときは必ずきますし、興味をもてばすぐに読めるようになります

出典:こどもちゃれんじ 「いつから?どこまで?ひらがなの読み書き お悩みTOP3」

5~6歳頃の年中や年長頃になるとひらがなが読めるようになってくるのが目安になりそうです。

 

書くことに関しては、直接的な記載はありませんでしたが、

3・4歳の手指は骨格が未完成。整った形や文字を描く(書く)のは難しいことです。まずはお絵かきで、十分な筆圧や鉛筆の持ち方を身につけましょう。

4歳頃までは難しいようです。

また、鏡文字に関しては

6歳ぐらいまでのお子さまは、左右対称の図形はほとんど同じ形であると認識しがちです。また、この時期のお子さまは、タテ(上下)方向に目線を走らせる傾向があります。タテに注目するあまり、ヨコ(左右)方向の位置関係がおろそかになり、鏡文字になってしまうのです。

出典:ベネッセ 教育情報サイト 「ひらがなの書き方Q&A」

長男のクラスメイトが文字をしっかり書けているのを見て焦りを感じましたが、6歳頃までは鏡文字があるようです。

 

Vol.3 読むこと・書くことに困難のある子どもへの理解と支援でも、文字を識別する力は小学校入学前後で大きく変わってきて、6~7歳をすぎると鏡文字を識別できるようになってくるので、きちんと文字が書けるようになってくるのは、やはり小学校入学前後となります

 

ある知り合いの保育士さんが「女の子はお手紙のやり取りをお友達同士でしたりするから、早く書くのを覚えたりするよ」と言っていたので、性別の違いや子供を取り巻く環境、子供の興味によっても覚える早さは変化してきそうです。

読み書き計算が難しい子供達

子供の環境や興味、または成長などによって、読み書きができる時期に違いがあることがわかりました。

全般的な知的発達に遅れはないものの、実は「聞く、話す、読む、書く、計算する、又は推論する能力」に困難を感じる子供がいるようです。

学習障害(LD)・・・基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すもの。

出典:文部科学省「特別支援教育について」

学習障害は著しい困難を示す場合に限られるようです。

長男の場合も「書く」ことに関して間違いが多く、苦手意識があります。
なぜこのような状態になるのでしょうか。

字を書くのが苦手な理由

発達障害教育情報センターでは「書くことが苦手な子」が文字を書くことにつまずく要因を以下のようにまとめています。

  1. 形を正確に捉えることが難しい
  2. 形を正確に記憶することが難しい
  3. 目と手を協応させることが難しい

出典:「書くことが苦手な子」発達障害教育情報センター

形をしっかり見ることができないのか、正しく覚えておけないのか、目で見たものを書き写すのが難しいといった理由があるようです。

発達に詳しい保育士さんに教えていただいた本には、文字を書くことに関してこのように書かれていました。

字を書くのが嫌いな子の中には、視覚的な情報処理や微細運動を苦手とする子がいます。自分なりに一生懸命に見て書いているつもりでも、字の形を読み取る能力が弱かったり、一時的に記憶することや思い通りに指先を動かすことが苦手だったり、という背景がある場合、よく見るだけでは正しい文字を書くことは難しいのです。

出典:ズバッと解決ファイル

  1. 字の形を読み取る能力が弱い
  2. 一時的に記憶することが苦手
  3. 指先を動かすことが苦手

長男が発達診断を受けたときの療育の先生からWISC-Ⅳの結果を聞いた時に「視覚的な情報処理」の話をしていたことを思い出しました。

検査結果をもう一度確認したところ、長男に対して「見ることができないとか、見てわからないということではなく、見本を細かく見たり、見比べたりすることが苦手。見落としも多く『注意深く』や『幅広く』見るのが難しい」と書かれていました。

目で見た情報から作業を行う能力「処理速度」は平均的だったものの、「目と手の協応運動の低さ」を指摘されており、「書いたり、作業をしたりするスピードはゆっくりである」こと、書くことに困難さがでてくるかもしれませんと言われていました。

すっかりこの内容が頭から抜けていました。

 

長男は①「形を正確に捉えることが難しい」と③「目と手の協応運動が苦手」であることが、背景にあることがわかりました。

 

療育の先生にその可能性を指摘されていたにも関わらず、問題が顕在化するまで対処できてなかったことを反省しつつ、 現時点の長男の学習状況をきちんと把握をすることからやってみようと、今まで宿題やテストなどの問題をすべて確認することからはじめてみました。

現時点の長男の学習状況を把握

長男は「国語」と「算数」という学力の基礎である2教科が嫌いという非常にわかりやすい性格ですが、算数に関してはケアレスミスはあるものの点数もまぁまぁなので今はまず置いておきます。

気になるのが「国語」。

読むことに関しては漢字も含めて問題なくできていますし、音読も区切りを理解して読めています。

しかし、書くこととなると「ひらがな」「カタカナ」「漢字」ともにつまずいている部分があります。

長男の書く能力について詳しく見てみたところ、

  • なぞりがきはできる
  • 文字の識別はできる 「わ」や「は」、「お」と「を」の違いはわかる
  • 鏡文字になりやすい言葉 「と」「く」「ち」「を」「せ」
  • 書きにくくて形が崩れている言葉「え」「ん」
  • 漢字は書き順がほぼ間違っている
  • 字は乱雑で、マス目から飛び出ることもある
  • 消すのが苦手で、消しゴムで上手に消せていない

といった状況です。

 

小学校の最初に宿題に出たなぞり書きはできており、多少はみ出ることはありますが、線のとおりなぞれています。
文字の形を識別はできているようで、違う言葉を書いたりすることもないようです。

「く」は一筆書きなのに必ず鏡文字になっています。他の文字はなんとなく形は覚えていることも多いようですが、まれに左右反対になっていることもあります。「ち」と「せ」を間違えることは少ないですが、1回間違えると続けて何度も間違える傾向があるようです。

一筆書きできる「し」も、時々反対になっていることがあるので、左右のどちらに曲がっているのかがわかりづらいようです

またひらがなの書き順も「ふ」みたいに、左右があるものの順序は間違えやすいようです。
漢字の書き順は「右から左にいったり、下から上にいったりしています」。何度か「左から右」「上から下」のルールがあるよと言っても、どうも忘れてしまうようです。

タテに注目するあまり、ヨコ(左右)方向の位置関係がおろそかになり、鏡文字になってしまっている可能性が高いですね。

筆圧が濃くとりあえず文字を力いっぱい、大きくササっと書くため、乱雑にみえてしまうし、マス目から飛び出てしまっていることもありますが、本人に「丁寧にゆっくり書いて」と言ってみたところ、「丁寧に書いている」と言われました。

また消しゴムを消す時に力加減がうまくいかず、力をいれすぎて紙をやぶることもあるので、力加減がうまくいっていない部分もありそうです。

文字を書くことを支援する色々な方法を試してみた

とりあえず、子供にどうやって教えたらいいのか考えてみました。

①「反復練習」は失敗

文字は書かなければ覚えられないですよね。

私も夫も小さい頃は、何度も書く方法でひらがなや漢字を覚えたので、まずは書かないと覚えないと思い、少しずつ書かせてみたところ、繰り返して書くことがとても「面倒」でやりたがらない。

書いても間違えるので、何度も消しゴムを使うこともストレスなようで嫌がるようになってしまいました。

形を正確にとらえることが難しいので、何度繰り返しで覚えるても覚えられませんでした。

②鉛筆や消しゴムを使いやすいものにする

不器用さがある場合、用具に関する配慮 „不器用さがある場合、用具に関する配慮 は欠かせません

出典:発達障害教育情報センター「LD・ADHD・高機能自閉症の子どもの指導ガイド(2005)より」書くことが苦手な子

「書くことが苦手な子」への指導方法に上の方法があったので、試してみました。

鉛筆を使いやすくするためのグリップや使いやすいボールペン、大きめの消しゴムなどを使うことが例としてあがっていましたので、何種類か用意してみました。

消しゴムは何種類か使ってみましたが、紙がぐしゃっとなってしまったり、ほとんど消えていなかったりとこれを使ったらすごく上手に文字を消せるといった消しゴムはまだ見つけることができていません。

そもそも力の加減や細かく手を動かすのが難しいのでしょう。

鉛筆はグリップを使ったり、くもんの太めの鉛筆を使うと少しは書きやすいようですが、書きやすければ文字が負担なく書けるという話でもありません。まったく意味がないというわけではないみたいですが、それを使ったから劇的に書けたり、消せたりするわけではないです。

むしろ、くもんから出ている 「水でおけいこ!もじかずボード」で練習した方が、ペンが太いことや消しゴムで消す必要がないから少しは負担が少なく練習できていました。

③言葉による意味づけ

先ほどの「書くことが苦手な子」の指導方法に、言葉による意味づけすることで記憶する際の手助けになると書かれていました。

自宅に「漢字えほん」がありますが意味も一緒に覚えたほうがやりやすいと思い、「下村式 となえておぼえる漢字の本」を購入しました。

となえながらは面倒くさいからとばすことが多いものの、言葉の意味も含めて長男自身が想像できるような形などを口で説明してあげると、理解が少ししやすいようです

「魚」という漢字もただ形だけ見ると「難しい」となってしまいましたが、文字を全部分解してあげて、かたかなの「ク」、田んぼの「田」、「,,,,」は魚のひれっぽいねなど、1つずつ見ていけば理解して書けてました。

 

正確に文字の形をとらえるのが難しい長男にとって、ただ書くだけより意味も紐付けしてあげると理解しやすいようです。

すぐに書き順などが覚えられるわけではないなので、繰り返し練習が必要です。

 

そして漢字は比較的形がわかりやすいようですが、ひらがなやカタカナはイラストを見ても覚えにくいようで、よく間違える「く」の文字などは「くの文字だから、時計の9時のほうに曲がってね」と声掛けしても、いまだに間違いが多いです。

応用行動分析の本には下記のように書かれていたので、

はじめになぞり書きを行い、続いて文字の視写をする教材が有効です。それぞれの文字について、最初になぞり書きをすることによって、その字を生み出すための動作(運動)が学習されるので、その直後に見本文字を見ながら(視覚)対応させて書くことが容易になります。

出典:「応用行動分析で特別支援教育が変わる」図書文化

口で「時計の9時のほうに曲がってね」と言いながらも、なぞり書きをさせるとまた効果が違うと思うのでやってみようと思います。

学びやすい方法は人それぞれ

私が小学生の時には文字を覚えるために、何度も書き続けていたし、私個人的には書き続けることの方が覚えやすいのですが、長男は形の成り立ちを聞きながら書くと覚えやすいなど、それぞれ学びやすい方法は違うようです。

これまで、長男の発達検査をした後、長男の苦手な部分を教えてもらいましたが、正直「やってみなきゃわかんないじゃない」と疑う部分もありましたし、小学校で担任の先生と話した時には「書き直しするひらがなもありますが、まだ他の子も同じくらいだから大丈夫です」と言われて安心してました。

先日も「他にも同じように書くのが苦手な子が2・3人いますから、そこまで心配しなくても大丈夫ですよ」と言われましたので、学校の先生からみたら長男は心配しなくてもいいという状況なんだと思います。

「通級による指導教室」に通わせているので、教科補充という方法も可能です。

しかし、長男の通う小学校では、例えば小学六年生だけど九九ができないなど、その授業の時間中、子供がまったく理解できない状況であれば、丁寧に一つずつ教えていく方法が取られるようです。

長男のようにそこまでの状況ではない場合、授業を抜けてしまうことのデメリットが出てくるそうです。

このような状況では、親と担任の先生で頑張るしかないのでしょうね。

 

勉強の教え方を工夫する以外にも「見る力」を養うビジョントレーニングもあるので、長男に対してできることはあるのかもしれません。

 

親という立場的に、どうしても教えていると感情的になってしまったり、子供も相手が親なので反抗的になることもあるのでなかなかうまくいかないなと思う時があります

他の知り合いのお母さんからも「小さい頃は教えられても、子供も少しずつ成長すると親の意見を素直に聞かない」という話を聞くので、これから先どのように勉強を教えていいのか不安も感じています。

もし私が教えられなくなったら、夫に頼んだり、塾などで教えてもらうことになるでしょうが、それまでの間は試行錯誤の日々を続けていこうと思います。

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