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発達障害の子供の学習環境は?集中できる姿勢から机や椅子を選ぶ

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Free-Photos / Pixabay

もうすぐ長男が小学校に入学します。

ランドセルや筆箱を購入し、小学校までの道のりを歩く練習をしたりと少しずつ小学校入学に向けて準備を始めていますが、置き場所や価格の問題もあって後回しにしていた「学習机」。

特に発達障害の子供がいる家庭だと、本人の理解を助けるために「構造化」という言葉を何度も耳にするかと思いますが、学習においても環境を整えてあげることが大事だといわれます。

我が家の長男の場合、本人の特性を踏まえてどのような机や椅子なら「勉強に集中しやすいのか」がよくわからず、療育の先生に相談することにしました。

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学習机より学習環境を整えることを重視する

療育の先生との話合いで、「子供の特性から学習机と椅子を選択するうえで注意すべきこと、こんなものは選ばない方がいいといったものがあれば教えてほしい」と聞いてみました。

その返答として、「学習机がどれがいいかといった話よりも机をどのような場所に置いて、ランドセルなどを置く場所や、収納はどうするのか、長男が勉強しているあいだに下の子供たちはどのように過ごすのかを教えてください」と返されました。

先生からすると、「机や椅子にこだわるのではなく、長男が集中して学習できる環境があればOK」とのことでした。

もちろん集中して学習できる環境の中には、机や椅子も含まれているようですが、まずは我が家の考えている学習環境はこのようになっていることを説明しました。

  • 机を置く場所は、子供たちが現在遊んでいる部屋の一角(ダイニングから確認が可能)
  • 学習スペースとわかるようにデスクカーペットを敷いたうえに、机と椅子を置く
  • 机は壁にくっつけて設置し、椅子は回らないものを選択
  • 机を収納場所と捉えるのではなく、収納は別に考える予定
  • 長男が勉強中は、下の妹たちは居間に移動して遊んでもらう予定

学習机を置く場所ですが、これは療育でも1つの活動に対して、1つのスペースを基本としているのをまねして「学習スペース」を考えました。

ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方 (図解 大安心シリーズ)の本でも書かれていますが、発達障害のある子供は雑然とした環境が苦手なことがあります。

視覚や聴覚に入ってくる情報が多すぎると集中できないので、生活空間はできるだけシンプルにした方がいいとされています。この場所は「勉強する場所」という学習スペースがあることで子供に安心感を与えることができるそうです。

ただ我が家は部屋数が少なく、狭いのに加えて子供が3人いるので、長男に個別の学習部屋は用意できません。
カーペットを敷いた部分を学習スペースと設定することにしました。

また長男は自分の好きなこと以外は集中しにくい(好きなことには集中できる)性格で、集中できないと癇癪につながる可能性があるので、机を壁にくっつけて刺激を増やさないことや、下の妹たちは長男が勉強するときには、遊び場を居間にいるように変えることでお互いが刺激にならないように対策します。

 

あとは実際に試してみてダメな時はその時に試行錯誤をしていこうと思いますが、とりあえず先生の返答を待ったところ・・・

「だいたいそんな感じでいいのではないでしょうか。少しつけ加えるのであれば長男君は物をあまり丁寧に扱うタイプではないので、ランドセルなどは机の横にフックをかけるよりも机の隣にポンと簡単に置ける場所があったほうがいいと思います」

と言われました。

机と椅子に対しては指示がないために「えっ?大丈夫なのかしら」と内心思いましたが、まずは勉強をしやすい作りから考えるべきなのでしょう。

学習環境は本人の使いやすさを考えながら実践あるのみですが、机や椅子に関しては何の指導もなかったので、夫と一緒に考えてみることにしました。

学習机と椅子は「高さ調整できるもの」

夫と一緒に長男の学習机を探そうかなと思っていたところ、夫から「机や椅子の高さが調整できて、子供の足が床につくもの」が良いという強い希望があったんです。

発達障害児は姿勢の悪さを指摘されることが多いようですが、夫も長男が姿勢を維持するのが難しいことを気にしており、集中できる姿勢を今から身に着けるようにしたいという思いがありました。

夫は「カカトがしっかり床に着くこと」と「ペンを持って背筋を伸ばした時にひじが90度になること」ができれば、長男もきっと姿勢の維持がしやすいのではと彼なりに調べていたようです。
その2点が整っていれば、本当に長男は姿勢を維持しやすいのかどうかわからなかったので、自分なりにもう少し調べてみることにしました。

「立腰」という考え方

集中できる学習の姿勢を調べていくと、小学校や中学校でも学習姿勢として取りいれられている、哲学者・教育者の森信三氏の「立腰(りつよう)」という、腰骨をたてて背筋を伸ばす方法があることがわかりました。

「立腰」の方法は

  1. 両足を床につける
  2. お尻をうんと後ろに突き出す
  3. 腰骨をぐっと前に突き出す
  4. あごを引き方に力をぬく
  5. 頭上をひっぱられている気持ちで

といった内容ですが、背筋をただすことで心も体にも良い影響があるとされています。

参考サイト:西脇市教育委員会

 

この「立腰」である腰骨の立てやすい椅子は、このようなものです。

  1. 回転式ではないもの
  2. クッションのないもの
  3. 腰掛ける板の面が水平なもの
  4. 高さが調整できるもの

もちろん椅子に座る姿勢が重要なのですが、姿勢維持が難しい長男にはできるだけ簡単にそれができる環境を整えないことには難しいので、上記の4点があてはまるような椅子がよいかなと感じています。

人間工学上の机の高さと椅子の高さを考える

「立腰」はどのように椅子に座るかといった内容で書きましたが、もう少し詳しく調べたところ、人間工学上、自分の体にあった机の高さと椅子の座面の高さの計算方法がありました。

座面高=身長×0.25-1
机の高さ=身長×0.25-1+身長×0.183-1

長男の場合は身長が115cmなので当てはめてみると、座面高は27.75cm、机の高さは47.795cmとなりますね。

もちろんリビングでゆったりしている時や机で勉強している時などの用途やその人の座高の高さなどの影響もありますが、机や椅子の高さの目安を理解するのには役立つと思います。

そうして調べていくうちに、「学習机と椅子は調整できるもの」を買おうと夫婦で意見が一致し購入へ。

学習机と椅子の両方を「高さ調整できるもの」をピックアップ!

とりあえず私なりに学習机と椅子の両方とも高さ調整ができるものをピックアップしました。
その後で狭い家でも学習机が置けて、壊れて買い替えにならないようなしっかりしたもの、発達障害児の特性を考慮し、自分なりに5つまで絞り込み、夫に相談しました。

5つまで絞り込んだ「学習机」と「椅子」はこれです。

  • 学校で使われている机
  • 浜本工芸「DESK No.17/No.70」
  • オカムラ「ピエルナ/ソラノ」
  • 杉工場「MUCMOC(ムックモック)」
  • ベルメゾン「高さ調整式デスク」

ここまではなんとか絞りました。
値段もピンキリですし、実際見てみないと想像つかないということで、長男を連れて学習机を見てきました。

学習机を見る前にキッズスペースに夢中になってしまった長男と妹たちでしたが、なんとか学習机のコーナーに連れていくと、長男はオカムラの「ソラノ」を気に入りました。

療育の先生から、以前に「自分が気に入ったものを使うというのは、動機づけになるのでとても良いですよ」と聞いていたこともあり、材質、引き出しの部分が浅いなどの気になる部分もありながらも、長男の希望を通すことにしました。

また「立腰」ではクッションのないものが良いと書いてありましたが、長男はクッションがあった方が絶対いいと意見があったので、その部分も尊重しています。

学習机が必要かどうかはわかない・・・でも環境は大事だと思う

正直、様々な発達障害のある子供を持つ先輩ママさんたちのサイトや口コミをみても「学習机」がいるかどうかに関しては意見が様々です。

我が家は購入することを選びましたが、学習机のスペースがあるからこそ集中できる場合もあるでしょうし、収納がうまく使えなかったり、物置き状態と化している場合もあるようです。

長男が学習机でうまくいくかどうかはわかりません。

ただアスペルガー症候群の人は雑然とした場所は苦手だということなので、「シンプル」な環境づくりをした方が良さそうなことはわかりました。

私は長男が過ごしやすくなる環境を作ってあげることはできるかもしれません。
もちろんうまくいかないこともあると思いますが、まずはやってみるのみですね。

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