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子どもが「死にたい」と言いだしたので、療育の先生に相談してみた

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pixel2013 / Pixabay

我が家の小学1年生の長男が「死にたい」と言い出しました。

ご飯をよそう時にこぼしてしまった、物を片付け忘れたなどの些細なことで、自分がダメな人間だと思い「死にたい」と言っているようです

長男は小学校という新しい環境で、友だちもできて活発に過ごしていた中でのこと、こんな小さな子供から「死にたい」という言葉が出てきたことに驚いたのと同時に「こんな些細なことでなんで?」と疑問が浮かびました。

子供に対して愛情不足なのではないか、育児方法が悪かったのではないかと悩みました。

夫にも相談しましたが「こんなときに子供にどう接したらいいのか」と悩むばかりで答えは出ず。

夫婦で考えても方針すら見出せなかったので、専門家に意見を求めました。

子供から「死にたい」という言葉が出てきた時に、どのように接すればいいのか、長男が通っている療育の先生や学校の先生に相談してみることにしました

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【療育で相談】子供の「死にたい」はヘルプサイン

まず療育の先生に相談した時に言われたのが、「子供から『死にたい』という言葉を聞くと、すごく強烈な言葉に聞こえますが、子供は大人のように実際に行動を起こそうとする『死にたい』という意味で使っていないことが多い」と言われました。

特に長男の場合、自分が失敗と思った時や叱られたと感じたときに「死にたい」という言葉がでていたことから、親に対して子供が困っているということのヘルプサインではないかとのこと。

長男にとっては「死にたい」という言葉が一番気持ち的にフィットしているのけれど、それは本当に死にたいという意味ではなく、困っているからお父さん・お母さん「助けて」の代わりの声なんだそうです。

だから「死にたい」という言葉をなくすために叱ったりするのではなく、できればその「死にたい」という言葉が出てこないような状況・状態を作るのが理想的だと言われました。長男の「困っている」を助けてあげることが必要だというわけです。

療育の先生は長男の問題を、心理学でよく出てくる氷山モデルにたとえていました。

子供の困った行動(今回は「死にたい」という発言)が氷山の目に見える部分とすると、その氷山の下に隠されている長男の特性などの無意識の部分に注目していく必要があるそうです。

 

長男の場合は、氷山の下にある無意識の部分には、療育の先生から見ると「できる・できないにしばられる」「指摘されるのがイヤ」「コントロールが苦手」という部分があって今はそこが膨らんでしまったことで、目に見えている「怒る」「やらない」「死にたい」などの問題行動が大きくなってしまっていると話がありました。

ご飯を上手によそうことができなかった・それを「ご飯がこぼれた」と親から指摘された、嫌な気持ちがコントロールできないといった段階になっているんでしょう。

また長男は「失敗感が強く」、「勘違いしやすい」といった特性からすごく心が不安になりやすいので、「あまりに本人が辛そうであればお薬も考えてみる必要も・・・」と初めて服薬のことに触れています。

子供が自分自身への信頼を培うことが大事

薬を飲むことを言われても今すぐ考えられないので、療育の先生に「今親ができることがないのか」と質問してみたところ、死にたい」と言われたら、子供の言葉にあたふたするのではなく、長男に対しては自分自身への信頼を培うことができるようにしてあげることが大事だと言われました。

親はドーンと構えている感じなのか?自分自身への信頼を培うことってなんだろう?といまいち理解できなかったので、もう少し詳しく聞いてみたところ、

ついつい「できなかった時」は、その経過の中でできる部分を褒めてしまいますが(例えばテストが30点でも、前解けなかった問題ができたね等)、「できた時」もできたことを評価するだけでなく、どのように頑張ったかなど過程を褒めることで子供が自分自身への信頼を培っていくようになるそうです。

「できた」「できなかった」を評価するのではなく、もっと細かく子供の良い部分を褒めるということでしょうか。

実践してみたが、現実はなかなか上手くいかない

先生からのアドバイスを受けて、私も子供に対し、マラソンで1位になれなくて大泣きしていても「最後まで頑張って走りきれたね」とか、テストで80点だとなげいているのを見て「前にできなかった漢字が書けるようになったね」と言葉をかけてみるものの「走ったかいがなかった」「100点とれなきゃ意味がない」と全否定で答えてきます。

長男の「白黒(0・100)思考」の部分が前面に出てきてしまうのです。

またマラソン大会で1位になった時には、「たくさん練習したもんね」「最後まで走りきれたね」と過程を褒めるものの、「1位だから賞状がもらえる」と私の言葉が入っているのか疑問ですね。

先生は、一朝一夕でできることじゃないと前置きしたうえで、彼の無意識にある氷山は非常に硬いようなので少しでも削れるように声を掛け続けることで少しずつでも変わっていくことが大事なんだそうです。

【学校の先生と相談】子供の言葉に深い意味がないことも少なくない

療育の先生に子供が「死にたい」と言っていることを相談しましたが、学校でも通級指導による教室などでお世話になったり、担任の先生にも相談したりさせていただいているので今回の件を相談しました。

担任の先生からは「死にたい」という言葉を使う子供が多いかどうかはわからないけれど、小学1年生だと深く言葉を考えないですぐに「面倒くさ」「ダサい」とかで答えることも少なくないそうです。

なので、言葉の意味は深く理解していないものの、使いやすかったりして、大人からみるとあまり好ましくない言葉を子供は平気で使うこともあるので、親があまり神経質になりすぎずに、言葉だけじゃなくぎゅっと抱きしめてあげることが大事かもしれませんと教えてもらっています。

 

療育の先生は長男がかなり辛い思いをしているのではというスタンスの話をしていましたが、学校の先生は子供はそこまで深く考えていないというスタンスですね。

どちらの先生も、子供が安心できる環境を作るという点は共通していました。

【保育園の先生に相談】自己理解がすすむことで変化があるかも

以前に長男がお世話になっていた保育園の先生と話をする機会があったので、少し相談に乗ってもらったところ「長男君は自己理解が進むといいと思うのですが・・・」と話をしてくれました。

確かに長男の場合、自分はテストの点がたとえ80点だとしても、100点取れない自分は本当にダメな奴だと思ってしまうような子供なので考え方に極端な部分がありますので、思う以上に心が疲れてしまっている部分もあるのかもしれませんね。

子供の「死にたい」の言葉に対応する方法は一つじゃないと思う

3人の意見を聞いて、共通している点は

  • 子どもの「死にたい」は、大人の考える「死にたい」とは意味が違う場合が多い
  • 親は子供が安心できるような環境をつくってあげることが大事

という2つでしょうか。

たぶん子供が「死にたい」という言葉を口にした時に、大人と意味は違うとしても、その子ども一人ずつ何かしらの理由があってこの言葉をするんだろうなと私は思います。

ただ療育の先生がいうように「ヘルプ」のサインとして使っている場合もあるでしょうし、学校の先生の言うようになんとなく面白半分で使っていたりするかもしれませんので、答えは一つではないのでしょうね。

また子供の年齢によっては違った対応になるかもしれません。

 

結局、長男には「死にたい」くらい辛いことはわかったと話し、「僕はダメな奴だよ。生きていても仕方ない」といったネガティブな言葉には「お母さんはあなたがいてくれて嬉しいし、一緒にいられるからこの楽しさがあるんだ」などを繰り返し、「死にたい」という言葉は親としてもすごく悲しい気持ちになることを話したりして、1か月ほどたってからだいぶ言う回数が減りました。

 

ただ、最初のうちは失敗した時など「死にたい」という言葉を使っていたものの、その言葉を使うと私が一生懸命関わってくれると思ったのか、途中から親の反応を見るために使っているなと感じる部分があったりしたので、そういう時には「死にたい」という言葉は簡単に使うような言葉じゃないと伝えたりと試行錯誤を繰り返しています。

 

子供が「死にたい」という言葉に対して、いちがいにどのような対応をするのが正解かわかりませんが、子供が安心できるような環境は大事だと思いますので、細かい部分を褒めて、ぎゅっと抱きしめながら、長男が成長していくことを見守れるように親としても日々勉強ですね。

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