便秘 子供の病気

2歳半から始まった子供の便秘。小児外科で治療した1年目の経過

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2歳半から始まった子供の便秘がずっと治らなかったので、小児外科を受診して便秘治療を開始することになりました。

治療開始から1年間、どのような内容で治療をすすめてきたのかを記録しています。

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小児外科で便秘治療を開始した日(2014年5月8日)

まず診察をする前に、腹部のレントゲンを撮ってくるようにいわれました。

そしてレントゲンを撮り終えて、診察室に入りました。

[診察結果]
レントゲンの検査をした結果、先生からのコメントは以下のとおりです。

「レントゲンで見ると、お腹に大量のウンチがたまっていて、自分で排便することができない状態になっています。

これは便秘の成れの果てで、もう自力では出せない状態だから、浣腸して強制的に出すよ。

今まではウンチのかたまりがあって出せないから、横からちょこちょこっとしたウンチしか出なかったでしょ。
便秘になって2ヶ月経過してるから、治療にはその倍くらいかそれ以上の時間がかかると思うよ」

 

その話が終わったあと、息子は診察台にパンツを脱いで横になるように指示されました。

そして先生は、息子のお腹を触ってから、横になって背中を丸めた息子に、浣腸をぶすっとさしました。

 

浣腸の下にはしっかりとシートが敷いてあったので漏れても大丈夫でしたが、かなり大量のウンチがでていました。
息子は足を交差して、必死にウンチを我慢しようとしていましたが、浣腸の効果には勝てるわけもなく、何度も何度もオムツにウンチが出るたびに大絶叫を繰り返し、1時間後にようやく落ち着きました。

 

浣腸で体の中のほとんどのウンチが出たあと、先生が指で残りのウンチをかきだしてくれました。

 

先生から、息子君は今は自力でウンチを出す力が無いから、一週間は浣腸をして、お腹にウンチが無い状態を続けるように言われました。

 

[今回処方された薬]

  • グリセリン浣腸 10個分 (1週間分)

グリセリン浣腸の効果・・・
グリセリンが含まれている浣腸液ですぐに効果があらわれて、ウンチが出るようになります。
ただし浣腸は使いすぎると慣れてしまい、自力で排便ができなくなるというデメリットもありますので、先生の指示に従って使います。

治療開始から1週間後(2014年5月15日)

先生から指示があったように、浣腸を毎日1回使いました。

息子は浣腸を使おうとすると暴れてしまってなかなかできないので、毎朝、出勤直前の夫に息子を抑えてもらってなんとか浣腸をしました。

 

息子はまず浣腸を入れる時に少し痛がり、そして浣腸をしたあと1時間くらいはお腹がゴロゴロしているのか大泣きしながら、それでもウンチを我慢しようとします。

でも浣腸の効果でウンチを我慢することもできず、毎回浣腸のあとはドロドロのウンチが大量に出てきていました。

 

「お母さん、お父さん、痛いことしないで!!やめて~!」と泣き叫ぶ息子の声を聞くのが、本当に辛かったですが、これ以上便秘で息子が辛くならないためにも、私も心を鬼にして頑張りました。

 

[診察結果]
1週間浣腸を使った結果、レントゲンをみると、体の中に溜まっていたウンチが3分の1まで減っていましたが、ウンチを出すときに痛むことがなくなったので、日常生活で集中して遊んだり、ゆっくり寝ることができるようになりました。

 

次の段階として下剤だけで、ウンチが出るようになるかを試してみることになりました。

[今回処方された薬]

  • 酸化マグネシウム 1日1.2g(1週間分)

酸化マグネシウムの効果・・・
略して「カマ」「カマグ」と呼ばれている下剤です。
ウンチに水分を増やすことでやわらかくし、排便を促す効果が見られます。
下剤の中でも副作用が低く、浣腸のように自分で排便する力を邪魔することも無いので、妊婦さんも安心して使うことができます。

治療開始から2週間後(2014年5月21日)

浣腸から薬に変更すると、最初の1日はウンチが出ませんでした。

ですが、2日目からウンチが出るようになり、以前のようにウンチが出る時に「痛い~」と騒ぐようなこともなくなりました。

ただ今度は薬が効きすぎているのか、便が少し緩く、べちゃっとしたウンチが1日に1回出るようになりました。

[今回処方された薬]

  • 酸化マグネシウム 1日1g (1か月分)
    (※ウンチが緩いこともあり、薬の1日の用量が少し減りました)

1ヶ月半後(2014年6月18日)

風邪を引き、鼻水が出るようになったので、近くの小児科を受診しました。
近くの病院で処方された風邪薬を飲ませた時は、「酸化マグネシウム」を自己判断で中断してしまい、また便秘になりました。

 

「ウンチ出たよ」と息子が言っても出ていなくて、ウンチを出す時はまた我慢の格好(足を交差させる)をしています。

 

[診察結果]
レントゲンの結果、またウンチが溜まっていました。

先生からは「酸化マグネシウムは、風邪薬と一緒に飲めるから、ちゃんと飲ませてね」と言われました。

便秘が悪化した原因は、一週間風邪をひいて、便秘の薬を飲ませていなかったことから、また便が溜まってしまったのではないかとのことです。

 

息子は「酸化マグネシウム」を飲んでいないと、ウンチがたまってしまうそうです。

 

参考までに、風邪薬でも抗生物質が入ってる場合は、酸化マグネシウムと一緒に飲むと抗生物質の効果で下痢をすることがあるので下剤を止めることもあるようですが、今回はただの風邪薬だったので一緒に飲んでも大丈夫だったそうです。

 

[今回処方された薬]

  • 酸化マグネシウム 1日0.8g
    (※ウンチの状態が水っぽいことから、下剤の量が減りました)
  • グリセリン浣腸 3回分
    (※またウンチがたまった事で、たまったウンチを出す為に浣腸が3日分処方されました)

 

[自宅での様子 2014年6月21日]
浣腸を3日間し終えましたが、浣腸をした後は1時間以内にどばっとウンチが出て、その後はほぼ出ませんので以前と効果は変わりません。

 

「酸化マグネシウム」は、以前処方されたものよりも減量して、1日3回飲ませるようにしています。
この時に、息子が「お腹が痛い」と言って、何度も水状(下痢)のウンチを出すことがありました。
特に、浣腸を使った後、息子は「お腹が痛い」と言ってからウンチをするので、「お腹が痛い」と言ったらトイレに連れて行くように習慣づけました。

 

先生から「3~4歳になってウンチを我慢するようなクセをつけると後から治すのが大変だよ」と言われたこともあり、ウンチがトイレでできるように少しずつトイレトレーニングを始めました。
浣腸でウンチを我慢できず、何度も床を汚してしまう息子に対して「トイレではね~、いっぱいウンチまみれにしてもいいんだよ」という言葉に納得したのか、息子は自分からトイレに行くようになりました。

 

トイレでウンチを出す時には緊張してかなり力を入れてしまうので、力を入れてしまう時はやさしく抱きしめて「大丈夫だよ」と息子に言い続けました。

 

もうすぐ3歳の息子は、今までトイレでウンチができませんでしたが、浣腸を使った時はトイレでウンチが成功するようになりました。

 

「酸化マグネシウム」だけに変えるとまだパンツにウンチをしてしまうので、またウンチの失敗が数ヶ月間続きます。

 

息子のトイレトレーニングは、私からのプレッシャーがあるのか、私が家事をしている一瞬の隙をついてパンツにウンチを出します。

2ヶ月半後(2014年7月24日)

毎日「酸化マグネシウム」を飲むことで、しっかりとウンチが出るようになりました。
ウンチの状態もよく、出す時に痛みもなく順調なので、2ヶ月間はこのままの状態で薬を飲みながら様子を見ることになりました。
その後、また息子が風邪をひき、「酸化マグネシウム」を飲んでるのにもかかわらずウンチが2日間出ず、ウンチの時にまた痛みが出てきてしまいました。

 

ウンチは色が黄色に近かったのが茶色になり、少しべちゃっとしたウンチに変わります。
本人も「お腹が痛い」とウンチの前に言うようになりました。

 

「お腹が痛いならウンチ出るかな?」と聞くと、「違う」と言い張りそのあとに下痢っぽいべちゃっとしたウンチをします。
この時は、ウンチの失敗が多くなったので、一時的にトイレトレーニングを中断しました。

4ヶ月半後(2014年9月10日)

ウンチがしっかり出てくるようになっていますが、風邪などをひいて体調が悪い時は便秘になってしまうことがあります。
2ヶ月ごとに病院に通っていますが、先生からは「ウンチが3日以上自分で出せない時は、浣腸して出してあげてね」と言われました。

[今回処方された薬]

  • 酸化マグネシウム 1日0.8g [2か月分]
  • グリセリン浣腸 20回分
    (※ウンチが3日以上出ない場合に使えるように多めに出してくれました)

8ヶ月半後(2015年1月10日)

3歳半になってようやく、トイレでウンチができるようになりました。
最初はオマルから練習して、その後にトイレに毎回一緒に着いていくようにして、それを繰り返し、できるだけイライラせずに私も頑張りました。

 

[診察結果]
今回はレントゲンはしていません。
今は1~2日に1回はウンチもしっかり出ていますし、マヨネーズを絞ったような柔らかいウンチなので、先生からもとても良い状態だねと息子は誉めてもらって嬉しそうでした。

 

ウンチの出る時間も食後が多くなり時間も決まってきて、「まだ通院が必要だけど、できるだけ今年中に薬も通院もやめられるように頑張ってみよう」と言われました。

[今回処方された薬]

  • 酸化マグネシウム 1日0.8g [2か月分]

10ヶ月半後(2015年3月14日)

便秘治療を初めてもうすぐ早1年です。

最近ですが、だいたい便が出る時間も決まってきて(お昼ご飯の後)、自分で「ウンチが出そうだからトイレ行ってくる」と行ってウンチをするようになりました。
少しずつウンチの状態が安定してるなと思っていたところ、4日前にお腹が痛いと言って少し緩めのウンチをしてからは、2日間連続で出なかったことがありますので、まだ不安定な状態があります。
もう少し待ってウンチが出なければ、浣腸しようと思っていましたが(先生の指示で3日間連続に自然に排便できない場合使用するように言われてます)、その後に自然にウンチが出ました。

 

[診察結果]
診察のとき先生から「お母さんからみて息子さんの状態はどうですか?症状などの改善は見られてますか?」と聞かれました。
「ほぼ毎日ウンチがお昼ご飯のあとに出ています。ウンチも自分でトイレでできていて、以前よりは良くなっていると思います」と答えると、先生も息子のお尻の状態を確認してから、良い状態だと言ってくれました。

 

息子の場合は、突然便秘になったこと、赤ちゃんの頃から便秘傾向も無かったこと、便秘の状態が落ち着いてることも含め、「腸の異常はないだろう」と言われてます。
4月からは保育所に通うので、昼間の服薬も難しいかと思い、「酸化マグネシウム」を1日、3回から2回に減らしてもらいました。
薬の1日の合計の量は減りましたが、飲ませる回数も減ったので、1回あたりの薬の量が増えたことで体の影響を確認します。

 

 

先生からは「1日1回まで薬を減らせたら、もう飲まなくても大丈夫だろう」と目安を教えてもらいました。
今月はまず薬を飲ませる回数を変えたことで、1回の量が多くてお腹が痛くなったり、逆に便秘になるようならまた先生と相談です。

 

[今回処方された薬]

  • 酸化マグネシウム 1日0.6g [2か月分]
    (※ウンチの状態が安定していて、保育所に行くことも含めて量が減りました。)

 

薬の量を変更した数日は、朝に「お腹が痛い」と訴えることがありましたが、ウンチは柔らかくもなく、固くもない便が出ています。

2日に1回くらいの間隔でウンチが出ていたので、様子を見ていると、1週間も経たないうちに痛いと訴えることはなくなり、ウンチの頻度は1~2日に1回で落ち着きました。

 

 

4月初旬から保育所に通い始めたので、また便秘になるのではと心配しましたが、逆に保育所のご飯をしっかり食べるようになったためなのか、ほとんど毎日のように保育所から帰ってきて少ししてから、ウンチが出るようになりました。

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