子育て・育児

2歳の子供が保育園で噛むようになり、原因を探しABAを使って対応してみた

更新日:

RyanMcGuire / Pixabay

2歳になったばかりの次女は、自己主張が強い子で、特に今年の4月頃から自分の思うようにいかないと癇癪を起したりすることも多く、毎日が四苦八苦。

「魔の2歳児だから大変」ということは長男や長女でわかっているのですが、次女は困ったことに、オモチャなどの物や場所の取り合いの時、自分の主張が通らない時など、お兄ちゃんやお姉ちゃんの手や体を「ガブーーーッ」と容赦なく噛むのです。

次女には「噛まれたらいたいよ。ダメだよ」と問題が起こるたび声を掛けたり、止めていましたが、先日保育所の先生から「最近、次女ちゃんお家で口が出ることありませんか。保育所でも噛む行為が見られるようになって・・・」と声を掛けられました。

先生の話を聞いて、「次女はこのままだと、噛む行為がエスカレートしてしまう」と焦り、インターネットで情報収集してみましたが、噛み癖は「いつかはおさまる」「愛情不足」などの内容が多く、今次女が人を傷つけてしまっているというのも関わらず、すぐにできる解決方法がなく終わってしまいました。

ですが、以前、私が子供達にイライラしてしまう時に臨床心理士さんから教わった子育てを楽にする方法があったことを思い出し、ABA(応用行動分析学)を使ってみることで噛み癖に対応することで、噛む行為がかなり減ってきています。

スポンサーリンク

ABA(応用行動分析学)とは何か

ABA(応用行動分析学)とは、問題となっている行動の前後に着目して、問題となっている行動を叱るのではなく、良い行動を褒めるなどの声掛けをしたり、ご褒美を与えることよって、問題となっている行動を減らしたり、望ましい行動に変え、また親子関係も良くしていこうというものです。

ABAは自閉症や発達障害のある子供などに対して効果的な療法の一つとして注目されていますが、発達障害のありなしに関わらず、子育てで悩んでいるお母さんやお父さんたちの悩みにも効果が期待できます。

 

臨床心理士さんから教わった、子供が問題行動を起こす時(親をイライラさせる行動)には、下記の4つの理由があるとされています。

  1. 注目が得られる(かまって欲しい)
  2. 要求が通る(物が欲しい・やりたい)
  3. 逃避・回避ができる(やりたくない)
  4. 感覚が得られる(なんとなく)

イライラさせる行動について、もっと知りたい方は過去の記事:「心理学から考える、子育て中のイライラ原因と解消方法」を読んでみてもらえたらと思いますが、家や外で泣いたり、騒いだり、噛みついたりと子供が好ましくない行動をしている時って、当たり前ですがついつい子供を怒ってしまいますよね。

でも、かまって欲しいと思っている子供に対して親が怒ると、親はその行動をやめて欲しいと思っているのに、子供は泣いたり、騒いだり、噛みついたりすることで親から注目が得られると学んでしまい、どんどん問題行動が増えてしまうというのです。

これを、問題行動に注目せずにできた部分を褒めることで、問題行動をなくしたり、他の方法を提示してみたりすることで、困った行動が減るという理論ですね。

次女の噛み癖をABA(応用行動分析学)で改善するまで

我が家の次女は、このような感じで噛む行為が起こっていて、その都度叱ってを繰り返していました。

  1. きょうだいでオモチャの取り合いが始まる
  2. なかなかおもちゃを貸してもらえないので、次女がきょうだいを噛む
  3. お母さんが来て叱る(注目を得られる)
  4. きょうだいが泣いたり、オモチャから手を離すことでおもちゃが手に入る(要求が通る)
  5. 奪い合いで負けて、大騒ぎする

噛む行為があるたびに「噛んだらダメ」と注意を繰り返すと、次女も私に繰り返し叱られるたびにイライラしてきたり、すねる仕草が見られるようになりました。

それに加えて、

  • 次女がきょうだいを噛む → おもちゃが手に入る(要求が通る)
  • 次女がきょうだいを噛む → お母さんが来て叱る(注目を得られる)

ことも学んでしまっていたのか、なぜか噛むことの頻度が増えてきてしまったのです。

 

最初のうちは私も子供達に丁寧に関わろうと頑張っていましたが、頻繁に起こってくると、イライラし始めて、子供達に怒る回数が増えてしまい悪循環にはまっていました。

2歳の次女の噛む原因を探してみた

なので、保育所から話を聞いた後は次女がいつ噛むのかを徹底的に観察することから始めてます。

次女の噛むときは、基本的にはおもちゃが欲しいか、私の膝にお兄ちゃんやお姉ちゃんが乗っていることでのヤキモチからでした。

また保育所で噛む行為も、自宅と同じようにおもちゃの取り合いになる時のみに起きることと、外で他の子供達と次女が遊んでいる時にはこのような行動は見られない状況でした。

 

となると、次女の噛む行為の背景には、②の要求が通る(物が欲しい・やりたい)ということが考えられます。

 

2歳の次女の噛むことへの対策

なので、下記のように対応を決めて一貫して関わるようにしてみました。

  1. 帰宅後、家で遊ぶ前に次女に「噛んだら痛いから、一緒に遊べないよ。わかった」と事前に予告する
  2. 噛まないで遊んでたら、「噛まないで、えらいね」と少し大げさに褒める(良い行動の強化)
  3. 噛んでしまいそうになったら、噛むのをさえぎって、「このオモチャ使いたいんだよね」と気持ちの代弁をしてあげたうえで、そういう時は「貸してっていうんだよ」と提案
  4. 「貸して」が言えたら、少しおおげさに褒める(良い行動の強化)
  5. 貸してもらえない場合、他のおもちゃを遊ぶことを提案
  6. それでも噛んでしまったら、数分間は他の部屋に私と一緒に移動
  7. 気持ちが落ち着いたら、ぎゅっと抱きしめて、またもとの部屋にもどる

まずは、噛むと一緒に遊べないことを提案したうえで、噛むという問題行動に対してしつこく怒るのをやめ、噛んだら他の部屋へ連れていきました。

その次に、次女がおもちゃの取り合いで噛んでいない時はすぐに褒めています。

その時にオモチャの奪い合いをしそうなら「貸して」と声をかけることや、貸してもらえない時は他のおもちゃで遊ぶことなど、他の行動を次女に提示することで選択肢を増やしてあげました。

他のおもちゃで遊ぶといっても、最初はお兄ちゃん達の使っているオモチャをなかなか手を離さないのですが、次女が好きそうなペットボトルのおもちゃを作って渡したり、「一緒にお絵かきしようよ」と声かけるすると、動くことも多いです。

たぶん次女は、そのおもちゃがすごく好きで遊びたいのではなく、他の子が使っているのが魅力的に見えて、それが欲しくなっちゃうのでしょうか。

 

とりあえず上記の方法で1週間ほど繰り返してみたところ、次女の噛む行為はかなり少なくなりました。

 

数日程度で問題行動が0になるような、魔法のようにすべてが解決したわけではありません。

実際に、私が子供達に四六時中張り付いているわけにはいかず、自分が無理のない範囲で、帰宅後30分間は子供達と遊ぶ時間を作ったり、料理を簡単にして、少しでも子供との時間を増やすようにしただけなので、見ていない時に噛んだり、叩いたりすることはまだあります。

 

 

それでも、噛む行為が減ってくると、私が「自分のかかわりが悪いんじゃないか」とか「どうしたらいいのか、わからない」と不安に押しつぶされそうになる気持ちが減ってきて、子供との関わりにも余裕が出てきました。

子供の問題行動に1人で頑張ろうと思わない

子供の問題行動がある時は、ついつい親としては「なんとかしなきゃ」と焦る気持ちが多くなり、般若のような顔で子供を怒ってばかりになるかもしれません。

 

でも、私の経験からではありますが、子供の問題行動は長期戦のことが多く、お母さんが一人で育児を頑張ろうと背負い込んじゃうと、途中で疲れてしまったり、頑張ろうと思っているのにうまくいかず、逆に子供にイライラすることが増えてしまったりして、逆効果になることもあると思うんですよ。

 

また、親は「自分の育て方が悪いのではないか」と自分を責めてしまいがちですが、そもそも1人で頑張れることには限界があります。

今このサイト見てくださっているお母さんは、「子供の噛む行為をなんとかしよう」と思っているはずなので、じゅうぶん子供の為に頑張っていると思います。

なので、子供とのやり取りの方法にも他の方法があることを知ったり、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃん達にも関わってもらったり、友達に愚痴を言って気分を変えたりと、お母さんも一度ガス抜きをしみてくださいね。

 

私がよく育児で相談する臨床心理士さんから育児で大事なのは「笑いとユーモア」と言われます。

 

子供の問題行動や成長は、今だけの話でなく、長期戦だったり、なかなか結果が出なくて苦しいこともたくさんあるので、そのことで頭がいっぱになることも多くありますが、まずは一度親も余裕をもって、柔軟に考えられるだけの頭の柔らかさを少しでも取り戻してみてはいかがでしょう。

お母さんも元気を取り戻せれば、少しずつ子育てに余裕が出てきて、子供にも愛情を注いであげることができると思います。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

-子育て・育児

Copyright© たまゆら暮らし手帖 , 2019 All Rights Reserved.