妊娠・出産

妊娠、それは妊娠線との戦いの幕開け・・・

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jarmoluk / Pixabay

妊娠すると同時に妊娠線との戦いが幕を開けます。

妊娠初期から一生懸命に妊娠線予防クリームを塗り込んでいたのに、早々と妊娠線ができてしまったり、もうすぐ出産という時期に突然に妊娠線ができてしまって、涙目になっているお母さんもいるのかもしれません。

私は第一子の妊娠中は妊娠線予防クリームで、第二子と第三子の妊娠中はホホバオイルで妊娠線予防をして妊娠線と熾烈な戦いを繰り広げてきました。

そして、3回とも妊娠線ができることなく、無事出産を終えることができました。

『敵を知り己を知れば百戦あやうからず』

妊娠線と戦う妊婦であれば、相手をきちんと知って、どのように対策をするかが重要となるのです。

そんな妊娠線について、これからの妊婦さんに役立てられるように、私なりに勉強したことをまとめておきます。

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妊娠線とは

妊娠線とは、

妊婦の腹部表面に現れる青赤色の線。皮膚が急速に伸展し、皮下組織が断裂してできる。大腿部や乳房にできることもある。

出典:大辞林 第三版

 

妊娠線は、体重の増加やお腹の赤ちゃんが大きくなることで、皮膚が急激に伸び、皮膚の下の真皮や皮下組織がその伸びについていけずに「ビリーーーーっ」と裂けてしまうことで、青みを帯びた赤い色の線のことです。

妊娠線は、時間とともに灰白色に変化して、自然に目立たなくなるといわれるものの、完全に消えることはなく、人によっては産後も妊娠線が目立ってしまうので、妊娠線に悩むお母さんは少なくないようです。

 

妊娠以外にも、急激に太ったり、思春期に成長することで肉割れを起こし、妊娠線と同じように皮膚に線ができることがあります。
というのも「妊娠線」と「肉割れ」の症状は同じなのですが、一般的に妊娠線とは、妊娠時期の女性に限定して、皮膚にあらわれた症状を指しています。

別名「線状皮膚萎縮(せんじょうひふいしゅく)」や「皮膚伸展線条」、また「ストレッチマーク」とも呼ばれています。

妊娠線の種類

妊娠線には、妊娠中にできる青み帯びた赤い線を「新妊娠線」、その妊娠中に出来てしまった線が、産後は白っぽい凸凹した跡になって残ることを「旧妊娠線」と言い、2種類に分かれています。

妊娠線ができる原因

なぜ、妊娠線はできてしまうのでしょうか。

妊娠線の原因は、脂肪の増加による皮膚の急速な伸びと、妊娠中に増加するコルチコステロイドというホルモンといわれています。多くは妊娠6~7か月に下腹部、乳房、太もも、お尻に出現し、約9割の妊婦さんに起こります。

出典:日本赤十字社 葛飾赤十字産院 「妊娠中のスキンケア」 妊娠線は保湿剤でスキンケア

 

妊娠中は、コルチコステロイドというホルモンが増えることにより、肌のターンオーバーを抑制したり、コラーゲンの生成も抑えられてしまうため、肌の弾力がなくなり、伸縮性も悪くなります。

それに加え、妊娠中の急激な体重増加で、表面の皮膚はある程度までは伸びるものの、皮膚の表面である表皮の下にある伸びにくい真皮や皮下組織が引っ張られる力に耐えきれずに、ビリビリッ~~と裂けてしまって、妊娠線ができてしまうのです。

 

「妊娠中のホルモンの影響」で妊娠線ができやすい状態になり、またお腹が大きくなっていき「肌が引っ張られる力に勝てずに裂けてしまった」場合に、妊娠線は起こるようです。

妊娠線のできやすい時期

妊娠線ができやすい時期は正確な時期がわからないものの、お腹が大きくなるのに伴って、妊娠6ヶ月頃から妊娠線が出現するとされています。

妊娠線は(1)に含まれ,妊娠中の皮膚の美容的なトラブルでは最も多いものの1つである.妊娠線は,早くは妊娠6か月より,一般的には妊娠8か月頃より生じ,腹部,臀部,大腿部,乳房などにみられる.90%近くの妊婦に出現するともいわれる.

出典:臨床婦人科産科 「今月の臨床 妊産婦と薬物治療ーEBM時代に対応した必須知識」 文献概要

実際には、つわりが終わって食欲が出始める妊娠5か月頃に妊娠線ができたという人もいるため、お腹が大きくなってきたら、妊娠線が出来る可能性があると考えた方が良いと思います。

妊娠線のできやすい場所

妊娠線は、主にお腹に出やすいのですが、他にも胸やお尻、太ももにも、妊娠線はできやすいとされています。

また上記以外にも、背中や、足の付け根、ふくらはぎ、二の腕と気づきにくい部分にも妊娠線ができてしまうことがあるので、お腹以外もしっかりケアをしましょう。

妊娠線のできやすい人

妊娠線は人によって、できやすい人とできにくい人がいます。

実際に私の周りのお母さん達にも、一生懸命にお手入れをしていたのに妊娠線ができてしまった人や、逆にほとんどお手入れをしていないのに妊娠線ができなかったという人もいたりするんですよ。

 

どんな人が妊娠線ができやすいのか、まとめておきます。

  1. 急激な体重増加、またはそれにより腹囲が大きくなった人
  2. 妊娠する前から、皮下脂肪が多い人
  3. 血行が悪い人
  4. 乾燥肌の人
  5. 体質的に皮膚が硬くて、伸びが悪い人
  6. お腹が大きくなりやすい、双子や三つ子の多胎妊娠、または経産婦
  7. もともと小柄な人
  8. 高齢出産の人

上記に当てはまる数が多くなればなるほど妊娠線はできやすくなります。

私は1、2、3、4、6、7と合計6つ当てはまり、非常に妊娠線ができやすいタイプのようですので、これらの項目が多く当てはまっていました。

 

この妊娠線ができやすい人の特徴をよく見てみると、妊娠線ができやすい人に当てはまる項目には共通点が見られます。

共通点の特徴としては、一つ目の特徴として体重増加や、多胎妊娠など「皮膚が急激に引っ張られる(伸びる)状態であること」と、もう一つは、皮膚が乾燥してることで、肌の弾力が弱くなったり、伸縮性がなくなり「真皮や皮下組織が裂けやすい状態であること」が、わかってきました。

妊娠線の予防方法は何か

では、どんな方法で妊娠線の予防をすれば、よいのでしょうか。

妊娠線の原因に「皮膚が急激に引っ張られること」と「皮膚が乾燥してることで、真皮や皮下組織が裂けやすい状態であること」があげられましたので、妊娠線の予防は、皮膚が引っ張られないように「急激な体重増加の防止」と、皮膚が乾燥しないように「保湿すること」が必要になってきます。

 

ただ「保湿剤すること」が妊娠線予防につながるかどうかは、まだ解明しきれていないのが現状です。

妊娠線発生予防の研究には、クリームや化粧水使用による比較研究が2件あり、どちらも予防効果はないと報告している。

しかし、1972年Daveyの報告では、クリーム塗布により皮膚に水分を補うことで、妊娠線予防に効果があるとされている。

出典:科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)研究成果報告書 「長時間保湿作用を有する保湿剤塗布による妊娠線出現予防効果の検証」

 

このように保湿剤を塗ることが、妊娠線発生予防になるかどうかは明確ではないもの、保湿することで妊娠線予防に効果があるという報告もあるので、私は妊娠中の妊娠線予防ケアをおすすめします。

 

また、保湿剤が皮膚の乾燥を防ぐことはあきらかになっています。

保湿剤は皮膚乾燥を防ぎアトピー性皮膚炎の発症を防ぐことが示されました

出典:独立行政法人 国立成育医療研究センター 「世界初・アレルギー疾患の発症予防法を発見」

 

妊娠線は一度できてしまったら、完全に消すことはできないので、妊娠線を出さないように予防することが一番重要です。

そのためには、やはり「急激な体重増加を抑えること」と「乾燥肌にならないように保湿剤を塗ること」が有効だと思います。

妊娠線予防のための保湿剤はいつから塗るか

では、いつから妊娠線予防のために保湿剤を塗ったら良いでしょうか。

我が国における妊娠線の発生頻度は、初産婦で42.8%、経産婦で57.4%であり、妊娠中期までに約80%が発生している。

出典:科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)研究成果報告書 「長時間保湿作用を有する保湿剤塗布による妊娠線出現予防効果の検証」

 

妊娠線が発生する時期は、「お腹が大きくなるに伴い、妊娠6ヶ月頃から妊娠線が出現する」と書きました。

なので、妊娠線予防はお腹が大きくなるよりも前に始める必要があります。

 

「コンビタウン」によれば、妊娠4ヶ月までに妊娠線予防をしていた人が全体の約4割もいましたので、妊娠初期のお腹が大きくなる前、またはお腹の痒みなどが出始めたころには、もう始めていると考えると、妊娠4か月頃を目安にしてもいいと思います。

しかし、妊娠線予防のケアは早いことに越したことはないので、できれば早めにしておくのが無難でしょう。

参考サイト:Combi Town お悩みアンケート結果~妊娠・出産編~ 「妊娠線」

妊娠線を消す方法はあるのか

妊娠線の予防については色々と書きましたが、一生懸命に体重の増加を抑えたり、保湿剤を塗ったとしても、体質的に妊娠線が出やすい人もいるようです。

もし妊娠線が出来てしまった場合は、消す方法があるのでしょうか。

妊娠線とは、別名「ストレッチマーク」「線状皮膚萎縮(せんじょうひふいしゅく)」や「皮膚伸展線条」と呼ばれますが、「皮膚萎縮症」という一つの皮膚の病気なのです。

この「皮膚萎縮症」に対する、現在の皮膚科の治療方法へのコメントはこちらです。

現時点で有効な治療法はない。

出典:あたらしい皮膚科学 第2版 「真皮、皮下脂肪組織の疾患」

残念ながら、医学的には妊娠線に対して、効果があるとされる治療法はないのです

 

これが妊娠線の怖い部分です。

一度妊娠線ができてしまったら最後、完璧に妊娠線を消すことができないので、妊娠線の予防に必死になるのも当たり前ですよね。

 

でも、できちゃった妊娠線を改善したいですよね。

妊娠線を完全に消すことはできませんが、せめて薄くすることができないのか調べてみました。

【ホームケア】クリームで撃退編

まずは、ホームケアのクリームによって妊娠線を改善する方法です。

 

産後の妊娠線を消すクリームとして有名なのは、「ノコア(NOCOR) アフターボディ トリートメントクリーム」

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できてしまった痕のアフターケアの視点から、開発している専用クリームです。

コスメ原料アワード2012受賞の「BODY3COMPLEX」や、ノーベル賞を受賞した「グロースファクター成分」、コラーゲンの合成促進を高める「ファンコスC-IS」などを成分にいれているため、実際に「妊娠線が薄くなった」、「肌が柔らかくなった」などの変化を実感をしている人が多く、妊娠線を消すだけではなく、妊娠線予防としても評価が高い商品です。

ただ評価は高いですが、実際に妊娠線が薄くなる人とならない人がいそうですので、効果には個人差がありそうです。

 

【美容外科・皮膚科】レーザーなどによって撃退編

次は、専門の機械を使って妊娠線を改善する方法です。

妊娠線をきれいに消すことはできなくても、レーザー治療を受けることで目立たなくなる可能性はあります。

出典:ヘルスケア大学 「妊娠線のレーザー治療とは」

美容外科や皮膚科で行う治療方法は、いろいろ種類があります。

コラーゲンの再生を促したり、また皮膚を引き締めてくれるなどがある「レーザー治療」、コラーゲンを増やして、裂けた真皮や皮下組織の修復を図る、皮膚にコロコロとローラーをかける「ダーマローラー」、炭酸ガスを注入して血流を改善していく「炭酸ガス治療」なども妊娠線を消す効果があるかもしれません。

ただ、妊娠線を改善するためには何回も試す必要があるので、その分お金がかかりますし、美容外科などの先生たちのなかには、妊娠線を消す方法は難しいと思っている人も少なくないようです。

美容外科Webにて、妊娠線が出来てしまった人からの消す方法に対する質問の答えは、あまり効果が見込める感じではありませんでした。

妊娠線はなかなか根治の難しい治療です。最近、脂肪融解注射による有効性がうたわれています。(銀座美容外科)
なかなか難しいと思います。当院では炭酸ガス注入をおこなって、若干肉割れ状態が改善した症例があります。(神田美容外科形成外科医院)
成熟した妊娠線を消す方法は、残念ながらありません。方法としては、腹部の余った皮膚を切除する方法しかありません。(杉本美容形成外科)

出典:美容外科 Web  美容整形・美容外科Q&A

妊娠線と妊婦さんの戦いはまだまだ続く

妊娠線は一度できてしまうとまず完全に消えることがないことがわかりました。

また治療方法としては、妊娠線が薄くなる可能性はあるものの、満足のいくような妊娠線の消え方をした人は少ないようですので、いかに妊娠線予防が大変なのかわかりました。

とはいえ、実際に妊娠線が薄くなっている人もいるので、諦めないでくださいね。

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